お気楽ボランティア日記

楽しみながら、ボランティア   広がる、人の輪

教師と親のみぞ

2005年10月07日 | 教育
 今日の手作り教室は『健康布ぞうり』つくり。

 参加者は四人だったが、みなさんぞうり作りに夢中で時間の立つのも忘れて取り組み、その出来栄えに満足されたようだ。

 私は体が少し不自由なMさんのお手伝いをした。作業自体は単純なのでやさしいように思えるが、思ったとおりの形に仕上げるのは結構難しかった。次回は、ぜひ「MYぞうり」に挑戦してみたい!

 さて、午後は障害児A君のお母さんが、私達「補助指導員」をしているほっとすぺーすのスタッフのために、ADHDの児童の特徴や貴重な体験などを詳しく話してくださった。私が希望したのだ。

 障害児のお母さんはみな苦労を重ねてきているせいか強い方が多いが、このお母さんは冷静さや研究熱心さを併せ持っている方なのでとても参考になり、明日からの指導に役立つ話だった。

 夜、現役教師の友人からの電話で、奇しくも障害児の親の気持ちを理解しない先生の話を聞かされ、『教師』と『親』の相互理解の難しさを改めて思った。

 どちらも子どもの幸せを願っている点は同じなのに、越えられない溝にしばしば苦しむのである。どう話し合えば溝を埋められるのだろうか?

 今日のお母さんのように、我が子の実態をしかっり見つめる目を持ち、学校教育に対する希望を感情的にならずに伝えることが大事なのではないかということと、それと同時に教師も自分のこれまでの指導方法に満足することなく、一歩距離を置いて見つめなおす作業を繰り返すことと、親の思いを反映できているかと省みる謙虚さが求められるのだろうと思った。 
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2 コメント

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お邪魔します (どんぐり)
2005-10-10 00:49:03
障害者を理解できない教師がいるということは、その教師自体が障害を理解する機会がなかったからなのではないかと思います。

どんぐりは障害者施設に勤務していますが、うちの施設に研修の一環でくる教師の方は、個人を認めた上で行動をすることが、苦手なんだということに気づかされます。

ものごしも上からですし、わりと命令気味に、支持的に会話をされる方も多いんです。



教員である前に、施設職員である前に、同じ人間として、その後に職がついてこないと難しいですよね。今、授業で障害を知るという時間がありますよね。まず、あなたの理解からはじめましょうか?と思わされる校長先生やらが多いんですよ。

だって、「何でもいいからとにかくやってくれ」って言うんですもの。



溝が埋まるといいですね。少しずつでも埋まることを願っています。
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Unknown (お気楽)
2005-10-10 18:57:04
どんぐりさん、コメント有難うございます。確かに普通学級ばかり担任してきた教師の中には、おっしゃるように障碍を理解することができていない人が多いと思います。私自身、障害児学級担任になるまでは『大変そうだなア』と他人事に見ているだけでした。



 ただ、今回の先生は障害児学級の担任暦が長いベテラン先生なのです。書き足りなくてすみません。ベテランゆえに、熱心であるがゆえに、自分の指導法にゆるぎない自信を持っていて、自分の考えと異なる親の意見は聞けないということです。
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