拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

ユーロ導入の頃

2010-05-16 18:51:45 | インポート
ユーロがヨーロッパに導入されたその日、私は、ドイツを旅行していました(何年か前の正月です。)。出発前、そう急にはユーロに転換しないだろーと思って、マルクを用意していたのですが、店の価格表示が既にすべてユーロになっていて、その転換の早さにびっくりしました。用意したばっかりのマルクをユーロに換えるため、ドイツ人と一緒に銀行の窓口に並んだことを覚えています。つまり、その時のドイツはユーロ導入にめちゃくちゃ熱心だったんです。今、相変わらずユーロが揺らいでいます。最近の報道によると、ヨーロッパの首脳の話し合いの場で、ギリシャ救済に熱心でないドイツのメルケル首相に、フランスのサルコジ大統領が「机をたたいて」、ユーロ離脱をちらつかせて対処を迫ったのですと。ヨーロッパが一丸となって事にあたるのは「ganz klar」(明白)とおっしゃったメルケル首相ですが、実はあまり「klar」でもなかったんですねー。とにかく、働かない人たちのつけを払わせるのがドイツ人はとことん嫌なのですね(まぁ、当たり前と言えば当たり前ですが。)。だけど、当初あんなに熱心に導入したユーロです。この後、どう収めていくのでしょうか。