拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

優男

2010-05-10 14:02:31 | インポート
「ganz klar」はそのとおりでした。ヨーロッパがものすごい破綻防止策を打ち出しました。アーチェリーの山本選手が昨日出演されたテレビで、スポーツの世界でもヨーロッパの団結はすごい。一番団結できないのがアジアだ、とおっしゃってましたが、その通りでした。ヨーロッパは、地理的には狭い地域の中にいろいろな言語と国が存在し、過去、いろんな歴史がありました。中でも、ポーランドは、ロシアやドイツに国を分断されたりして、苦しい思いをしたそうです。ショパンは、そうした祖国のことを思い、自分も戦いに参加したいと思ったそうですが、体が弱かったりして断念、その代わり、ピアノ曲に祖国への思いをぶちこんだわけです。何日か前、私は、別れの曲を頭に鳴らしていたら経済恐慌を連想してしまった、と記事にしましたが、もともと、ショパンの曲には、そういうことを連想させる(別に今日の経済危機そのものではないですが)、「激しさ」「情念」がつまっているのではないでしょうか(なんとなく、ショパンには優男っぽいイメージがあるため、見落とされがちですが。)。ところで、ショパンには、男装の麗人「ジョルジュ・サンド」という彼女がいたのは有名ですが、今改めて見ると、「ジョルジュ」というのは男名ですね(英語:ジョージ、独語:ゲオーク、伊語:ジョルジョ。あー、このように、言語も根っこの部分が共通なのもヨーロッパの団結がたやすい理由でしょうか。)。男装し、名前も男名を名乗っていたのですね。この人がショパンを引っ張り回したイメージがあって、なおさら、ショパンの優男のイメージがふくらんだ感じです。