拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

カラスは轟天号

2010-05-11 16:03:14 | インポート

こにゃつらは、私と同じです。つまり、がたいが小さいので細く見えますが、実はメタボです。ダイエットの効果はあるのかなー?ケメ子は5kgでワサビは4.5kgです。
「ミヤネヤ」で、ここのところ話題のギリシャ特集をやっていました。ギリシャの有名人として、プラトンやピタゴラスを紹介していて、古い人ばっかですねというパネラーの質問に対して、探したんだけど、最近有名の人がいないんだと応えてました。うーん、マリア・カラスもいるんですけどね。オペラはマイナーなんですね。ギリシャは観光業が主なんだけど、それ以外だと海運業が盛んだとか・・そーですよ、カラスの彼氏は海運王のオナシスですもん。で、そのマリア・カラスですが、前に記事にしましたが、決して、普通の意味での「美声」ではありません。じゃ、何がすごいのかっていうと、表現力が素晴らしい、役になりきっている・・と言われます。声フェチの私としては、カラスは、野太い声でコロラトゥーラをするとこがスリル満点で好きです。それを形容して、宇宙戦艦ヤマトのようだ、って書きましたが、他の例えを見つけました。カラスは、海底軍艦「轟天号」ですっ(東宝SF映画通なら涙ものです。ゴジラは出てきません。マンダという怪獣が出てきます。)!この例えはいい!われながら気に入った。で、カラスが轟天号であることを最も感じさせるのは、1951年のメキシコでのアイーダのライブ録音です。カラスの評価として、美貌が言われることがありますが、この頃のカラスはバルト関のような立派な体躯でありました。その分、声はすさまじいです(私は、カラスがダイエットなどしないでいたら、もっと長いこと歌えたのではないかと思います。)。聴かせどころは第2幕の最後です。このオペラのもっとも華やかなシーンで、全員が大合唱して派手に終わるのですが、カラスは、最後の音を3点Es(たかーいミの♭)でえんえんと伸ばします。普通のコロラトゥーラの歌手が3点Esを出しても普通ですが、轟天号がやるとなると尋常でありません。合唱団も含めた全員の声とオーケストラの音を突き抜けて響きわたります。しかも、この声(この頃の声、といった方がいいでしょうか)、ほんとに美声です。相手方のラダメスは、かのデル・モナコです。私は、アイーダのCDではこれが一番好きです(例によって、音質は推して知るべしですが。)。