拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

魔法使いのお豆腐屋さん

2010-05-29 21:38:47 | インポート
今日、家への帰り道で(私はチャリ)、若い(かどうか近視の私にはよく分かりませんでしたが、声からすると。)女性のお豆腐売り屋さんとすれ違いました。懐かしいお豆腐屋さんの笛を吹いていると思ったら、なんと、「とーーーーふーーーー」と歌?い始めました。これがとってもいい声なんです。合唱団に入ったらきっと活躍すると思えるような美声です。すれ違ってからかなりたっていたのですが、声フェチの私は思わず引き返して、声の主を追ってしまいました。ドイツの昔話に、ある村に不思議な人が現れ笛を吹くと村中の子供達が笛の音につられてどこかへ行ってしまった、というのがありますが、まさにその子供達状態です。で、その魔法使い(じゃなくてお豆腐屋さん)に追いついて、思わず「お豆腐ちょうだい」と言ってしまったら、値段が二丁で350円だと!げーいつもスーパーで買うのは三丁で100円です。思わぬ出費に、ちょっとあせりました。この時の私、津村記久子さんの「ポトスライムの舟」(芥川賞受賞)の主人公のようです(その主人公、いつもせっせと節約してるのに、時たま、思わぬ出費をしてしまって、その金額をいじいじ思い出します。私、この小説にびったしはまりました。)。きっと、おいしんだろー、と期待してます(だって、350円だもん。まだ言ってる。)。それにしても、印象的な歌?でした。私、帰り道、チャリこぎながら思わず「とーーーーふーーーー」と歌ってしまいました。音は、「ソーーーーラーーーーー」です