こないだのマタイ受難曲の通唱会では事前のリストに載ってた人以外で知り合いがたくさんいた。私が声をかけたEさんのほか、新婚のM夫妻、某聖歌隊でご一緒のIさん等々。Eさん、Mさん、Iさんはどバス。こういうすごいバスの声にまじって昔よくバスを歌ったもんだ。一生懸命、びえーびえー(低い声を響かせようと努力してる様)とやってたけど、ぜーんぜん軽いもんな、私の声。でも、フィッシャー・ディースカウ(低いミをオクターブ上げて歌う。さしもの私だってそんなことはしない)もバスのアリアを歌うときは「バス」と表記される。で、私、最近ではもっぱらテナーかアルトを歌っていて、テナーを歌ってるところでもすきさえあればアルトに行こうと狙っている(高い(=Alt)所に昇りたがる)。ところが、アルトを歌っていた某合唱団では逆になってしまった。人数の都合で「ちょっこし」のつもりでテナーに移ったんだが、ぼちぼちアルトに戻ろうとすると(かたぎの道に戻ろうとすると)、そうかい、戻りてーのかい、じゃあ、代わりを連れてきてもらおうじゃねぇか。連れてこないうちは戻さねえ、だって……