拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

”Exultate Justi”(ジョン・ウィリアムズ)

2015-10-06 10:16:29 | 音楽
私は、バッハはバロック音楽の集大成だと思う。ほんとに多様(ベートーヴェンが "Nicht Bach,Meer sollte er heissen"と言ったとおりだ。)。バロックの様式がみんな入ってる。ホントに一人だったの?って感じ。さて、時代は飛ぶが、現代の映画音楽の巨匠、ジョン・ウィリアムズの音楽も多様だ。金缶(猫缶か)……じゃなくて金管が咆哮する「スターウォーズ」「スーパーマン」もあれば(この二つ、似てると言われるが、スターウォーズは叙情的な部分を含んだ交響詩であるのに対し、スーパーマンは一貫して刻むリズムに乗ったマーチだ)、ヴァイオリンがすすり泣く「シンドラーのリスト」もある。恐怖をあおる「ジョーズ」もあれば、泣かせる「ET」もある(「ET」はテーマが有名だが、一番の聴き所はETが宇宙に帰るときに流れるBGM。このシーンで多くの人を号泣させた最大の要因はこの音楽。)。そんなウィリアムズの音楽の中で、私のお気に入りの一つは「太陽の帝国」で歌われる聖歌!少年合唱が「Exultate justi」と歌う。ポリフォニーの要素も入ってて、ふとオネゲルを思い出したりする(後日のブログで音源をリンク)。ところで、このラテン語の歌詞は詩篇32なのだが、不思議なことに、日本語だとかドイツ語でこれに相当する内容なのは詩篇33。どういうことだろう?