拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

朝ドラからオペラや映画を連想する

2015-10-17 12:39:49 | 音楽
朝ドラを観ながら「想像の翼」(花子とアン)を広げる私。例えば「どんど晴れ」の再放送を見てて、大女将派(大女将+夏美+マサキ)VS女将派(女将+次男+その息子夫婦)の対立構造が、「フィガロの結婚」の第2幕の幕尻とかぶる。大女将派が伯爵夫人チーム(伯爵夫人+スザンナ+フィガロ)で、女将派が伯爵チーム(伯爵+バルトロ+マルツェリーネ+バジリオ)ってわけ。因みに、わがパソコンは「おおおかみ」を「狼」と変換した。それから「あさが来た」で「はつ」が蔵に閉じ込められ、はじめのうち「だんなさま助けて」と懇願してたのが「あさ」(妹への呼びかけ)に変わるシーンは、スターウォーズ・エピソード5(帝国の逆襲)とかぶる。大詰め、最大の危機に直面したルークの台詞は「助けてベン」からいつしか「レイア」(妹への呼びかけ)に変わる。この兄妹はフォースを持った同士で心で通じ合える。実はダースベイダーはこの二人の父親でルークはベイダーとも通じ合う。

はかなげなコトルバスはミミにぴったり

2015-10-17 10:00:38 | 音楽
(承前)ルーマニアでコトルバスを連想する私はオールドファンだ。最近のファンはルーマニアと言えばゲオルギューか(これだって古い?)。ゲオルギューってコトルバスの弟子だって。そのコトルバスがスターダムにのしあがったのはスカラ座でのミミ(ボエーム)。フレーニが病気でどたきゃんしたとき、パヴァロッティが「ボク、いいソプラノを知ってるよ」、それがコトルバス。開演直前にスカラ座に着いて公演は大成功。この人の歌、はかなげだもんな(ミミにぴったり)。でも、はかなげなのは歌だけであって、指揮者や演出家に対しては厳しく注文をつけるそうだ。そのコトルバスに厳しく注文をつけたのはクライバー。「イレアナ、もっと歌うんだ」「あなた、私に声量がないのはよく知ってるでしょ」(あ、そうなの?私は知らなかった)なんて調子でやりあうんだそうだ。で、終わるとクライバーが「また僕と一緒にやらないかい?」と言ってくるんだそうだ。そんな具合にクライバーと親密だったコトルバスはクライバーの所業もよくご存じだったようで「奥さんがかわいそう」とのコメントを残している。私が初めてコトルバスを生で聴いたのはリート・リサイタル。その後、藤原オペラの椿姫を聴いた。アルフレートから暴言を浴びせられショックで倒れるシーンではドレスの裾がぱあーっめくれてしまう。が、本人は自分ではなおさず、共演者の誰かがそっと直してあげていた。失神してるはずだから動かないのは当然。因みに、学生演劇で、同じようなシーンでめくれたスカートを自分でなおして観客の失笑を浴びた人がいた。

コマネチ

2015-10-17 09:38:48 | 日記
NHKで昔のオリンピック選手の特集をやってて、久しぶりにロス五輪のコマネチ選手を観る。ビートたけしの「コマネチっ」のように当時ハイレグが目をひいたが、今からみるとちっともハイレグではない。普通の体操着だ。なるほど、わいせつの定義は変わらなくても具体的なわいせつ物への該当性が時代とともに変わるわけだ(い、いえ、決してコマネチのハイレグが当時わいせつだったと言っているのではありません)。一つ前のモスクワ五輪を西側がボイコットしたので、ロス五輪は東側がボイコット。その中でコマネチが属するルーマニアは東側でありながら参加して、西側からやんやの喝采を浴びたのだった。そのコマネチも冷戦終結の前に西側に亡命したんだよな。ルーマニアと聞いてまっさきに脳裏に浮かぶ歌手はコトルバス。ちょっと前のブログに書いたばかり。こういう風に話がつながると私は一人悦に浸る(続く)。