拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

スターウォーズのテーマは空虚五度ではない

2015-10-20 17:31:22 | 音楽
「題名のない音楽会」でこんなことを言ってた。ジョン・ウィリアムズの「スターウォーズ」「スーパーマン」「ET」のテーマが似てるのはいずれも「ドーソー」で始まるからだ、ミを除いたドソは音の印象が定まらない、それを使って宇宙を表しているんだ……と。え~~~?「スターウォーズ」の出だしが空虚五度(ミがない)?第九やさまよえるオランダ人みたいな?うそだあ。ミが鳴ってるはずだぞ。で、文句を言う前に裏をとろうとチェック。ほら鳴ってる。トランペットが「ドーソー」と吹く間、トロンボーンが低い音でミーミー出してる。空虚五度で宇宙を表すという結論を言いたいがためにミを無視するなんざジェンティルドンナを「東京限定馬」といいたいがためにあちこちで勝った事実に目をつむるのと一緒だ。ぷんぷん。ところで、この「ドーソー……」なんだけど、私の頭の中でピッチが複数ある。おかしいな。これ変ロ長調だと思ったけど。だから、トランペットのB管で吹きやすいと思ったんだけど(私も荒川の土手でオクターブ下げた「超汚い」音で吹いてきた。へえ、低い音域でドレミファソラシドを吹けるようになったんだす)。で、確認(対象はエピソードⅣ)。分かった。「a long time ago,in a galaxy far,far away」のテロップの後、チャーーン、チャチャチャーンで始まる冒頭は変ロ長調。で、チャンチャチャンチャチャンチャチャチャチャ(おもちゃのチャチャチャではない)で始まるエンディングの方が違う調だったんだ。そのエンディング、「ドーソー」のテーマがいろんな調で出てくる。最初は変ニ長調、次にハ長調、途中レイアのテーマをはさんで最後はト長調。ここでテーマを吹くのはホルン。ところどころで、合いの手的に「ソソーーミ、ソソーーミ」と出てくるのは変ロ長調(だから実音はファファーーレ)。これを吹くのは変ロ長調待ってましたのトランペット。いやホントによくできてること。

「だす」は京都では「どす」でウィーンみたい。

2015-10-20 09:59:41 | 言葉
朝ドラのあさがきたのあさ(あさ×3)は京都では「……どす」と言ってたのが大阪に言ってからは「……だす」になった。大阪の「あ」は京都では「お」?そういえば、ドイツ語の「あ」はウィーンでは「お」になる。バラの騎士の第2幕の幕尻でオックスが歌う「keine Nacht dir zu lang」((私といれば)長すぎる夜はない)は、普通は「カイネ・ナハトゥ・ディル・ツゥ・ラーーーング」だが、ウィーンぽく歌うと「カイネ・ノホトゥ・ディル・ツゥ・ローーーング」となる。以前、ドイツ語学校でドイツ人の先生とクラスみんなで話していて、京都の人とウィーン子は似てる、という話になった。で、先生が「同僚で京都が好きな人がいる」と言い、「あっ、その人もウィーン子だった」というオチでおひらきとなった。「だす」「どす」の話に戻る。あれ?風大左衛門も「……だす」と言ってたぞ。大左右衛門は東北出身だったよなぁ。東北でも「だす」って言うのけ?「いなかっぺ大将」は新連載当時から読んでた(私は小学生)。始めの頃は、笑いもあるが柔道を極めようとするまじめなシーンもあった。が、アニメになった頃にはお笑い(お色気)一辺倒になり、ちょっと寂しかった。主題歌を歌ってたのは「吉田よしみ」(後の天童よしみ)。