拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

元気に歌う(パート2)

2015-10-12 10:11:45 | 音楽

ルーベンスの「ルイキッポスの娘たちの略奪」。娘たちが体をよじらせ四方八方に手足を伸ばす。これぞバロック。均整のとれたルネサンスと「ゆがんだ真珠」のバロックとはかように異なる。音楽では両者が「古楽」でくくられがちだが(某中古CDショップなんか「バロック」のコーナーにジョスカン・デ・プレがあったりする)、まさに「in a galaxy far,far away」(Star Wars)だ。私が「シュッツを歌う会」(というのを主宰してる)で「元気に歌いたい」と言ってるイメージはこのバロック絵画。それからもう一つ、リヒターのマタイ受難曲(バッハ)を聴いてると、ときに合唱がバランスを崩してまでも情念をむき出しにして激しく歌う。ドイツの市民はおらがバッハを「元気に」歌う、それがここにも現れているそうだ。私の「元気に歌いたい」のイメージはこういう感じでもある。