鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

講談社

2005-11-16 | Weblog
 講談社が明日(17日)、「クーリエ・ジャポン」なる雑誌を創刊する。今朝の朝刊に大々的に創刊広告を打っているのと、いま小泉チルドレンで話題を集めている地下鉄・永田町の駅に「永田町のみなさんへ」と銘打ってローカル広告ともいうべき駅貼りポスターを掲出しているのに驚いた。他のたとえば霞ヶ関の駅でも同じことをしており、永田町や霞ヶ関の駅へ集散する人は日本のトップクラスの情報を得ているに違いない、と読んだ人をくすぐるアイデア広告であるからだ。で、それとなく、この雑誌を読まないと時勢に乗り遅れるよ、とさりげなく訴えているわけだ。電通の知恵者あたりが考えそうなことだ。
 ともあれ、この「クーリエ・ジャポン」は世界の1000のメディアからエッセンスをとって誌面をつくる、という。多分そのほとんでは印刷メディアであるのは間違いなさそう。インターネットの猛攻で、新聞・雑誌など活字文化の不振が言われて久しい。でもテレビはいうに及ばず、インターネットの情報も情報源としては相変わらず新聞・雑誌に頼っている。実際、インターネットの情報で新聞・雑誌によらない生の情報がどのくらいあるものなのか。インターネットの情報は通信費を別にすればほぼ只であること、さらに即時、網羅性で優れているが、一次情報、つまり生情報か、というと極めて疑わしい。ホリエモンがかつて「インターネットだけの情報で十分」と発言したのは肝心の情報の中身にまでおりての議論ではないのだ。
 話がやや横道にそれたが、まだまだ雑誌(活字)の分野で未開拓のものがある、ということだ。講談社の挑戦はその点でよしとされるべきだ。日本人が弱い海外情報をいかに咀嚼して、オリジナルな情報・データをどれだけ提供できるか、だ。とくと、お手並みを拝見したい。
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