鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

踊る さんま御殿

2005-11-13 | Weblog
 ここ1、2年毎週火曜日の夜、テレビでこの明石家さんまの「踊る さんま御殿」を見るのを楽しみとしてきた。しかし、ここ数回、何か以前ほどおもしろくなくなって、よくしたものでテレビ視聴率も低下気味だ。なんと、いまテレビ視聴率のトップは「サザエさん」なのだから驚く。笑いがクラシックに傾く、ということは一体なにを示しているのだろうか。
 もとに戻って、明石家さんまが当代超一流のお笑いタレントであるのは衆目の一致するところ。ゲストとの絶妙なやり取りが、えも言われぬ魅力を作ってきた。いままでも、ゲストがあまり大物過ぎるとさんまが遠慮し過ぎて、場の雰囲気を乱し、やや面白くなくなることがあった。さんまとゲストとの格と緊張関係が高い視聴率をもたらしてきた。最近、面白くない理由の一つはゲストの選定を間違えているからだ。
 本日(13日)東京・新宿の紀伊国屋サザンシアターで演劇「朱鷺雄の城」を観賞し、ヒロインの田島令子が颯爽と妖艶な美女を演じているのを見て、改めて餅は餅屋だ、と思った。というのは田島令子はこれまで2、3回、「踊る さんま御殿」に登場、テレビ画面にアップで映り、年を感じさせるうえ、さんまにいいように言われ、やや醜態をさらしていたからだ。「踊る さんま御殿」を見ている限り、演劇の第一銭で活躍しているなんて想像できない。ひょっとしたら、心の底では「さんまなんて単なるテレビ芸人」と思っているのかもしれないが、だとしたら、テレビの力を見くびっている。テレビはお金を払った人だけが身に来る演劇と違って、だれがどこで見ているか、わからない、それだけに予想もしない影響なり結果がもたらされる怖いメディアであることを思いしるべきだろう。それに、計算しつくされた演劇とアドリブが生命のテレビとは基本的に相容れないものなのかもしれない。
 田島令子は「踊る さんま御殿」には出るべきではないだろう。ゲストの選定にはそこまで読んだうえですべきだろう。「踊る さんま御殿」の不振の理由がちょっとして50歳を超え、さんまの切れに陰りが出たのでなければ、いずれ回復するだろう。
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