鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

世界一の名馬となるか、ディープインパクト

2006-09-28 | Weblog
競馬の最高峰、凱旋門賞が来月1日、フランス・パリのロンシャン競馬場で行われ、日本から期待を担ってディープインパクトが出走する。日本の馬は1969年にスピードシンボリが挑戦して以来6頭が出走しているが、99年のエルコンドルパサーの2着が最高である。今回のディープインパクトは昨年の3冠馬であり、鞍上も武豊騎手で史上最高のコンビで、これで勝てないようでは永久に勝てない、との声すら聞こえてくる。当の武豊騎手は「不安があるとすれば騎手だけです」と暗に自信のほどを示している。もちろん、走るのは馬だし、どんな不測の事態が生じるのか、予測がつかない。しかも当日の凱旋門賞には武豊騎手のライバルともいえるデットーリ、ペリエ騎手など名だたる騎手が勢揃いする。天下の名手といえども易々とは勝たせてはくれないだろう。
競走馬は時速60キロで走る。だから走っている競走馬から落ちるのは時速60キロで走行している自動車から放り出されるようなものなのである。しかも実際の馬に乗ってみると判るが、鞍上は結構高い。つまり、馬に乗って競走するということは命に関わることであり、なおかつ勝負カンも求められる大変な仕事である。日本ダービーのようなビッグレースになると、騎手はレース展開を1000通りも考えるのだ、という。
そういえば、武豊騎手はこのところフランスへ行ってディープインパクトの調教に掛り切りで、国内のレースなど眼中にないようだ。先週日曜日の菊花賞トライアル、神戸新聞杯も本命のアドマイヤームーンに騎乗し、いいところなく7着に沈んだ。武豊騎手の頭も凱旋門賞のことで一杯のようで、心ここにあらず、といった感じであった。凱旋門賞の1着優勝賞金は14万2800ユーロ、日本円にして1億6570万円と日本ダービーのそれを上回るうえ、何よりも凱旋門賞の優勝騎手という歴史に名の残る栄誉が手に入る。武豊騎手としても負けられないと、力が入るわけだ。
27日付けの毎日新聞によると、英ブックメーカー3社のうち2社がディープインパクトを1番人気にし、残る1社がハリケーンラン、シロッコに次ぐ3番人気にしている、という。2、3週間前の日本のレースで、武豊騎手が騎乗しなかったのでか、大荒れとなったことがあった。武豊騎手が騎乗すると、他の騎手は常に武豊騎手を意識してレース展開を読み、その通り騎乗する。それだけ武豊騎手は目標とされ、常にライバル視されているわけだ。しかし、こと海外の凱旋門賞となるとそうはいかない。武豊騎手は逆に相手をマークしなければならない立場に立たされる。日本での騎乗とは勝手が違うわけだ。しかも1人や2人ではない。ひょっとしたら全員マークしなければならないかも知れない。さらにどうやら人気を背負いそうだ。そうなると、最後は無心で臨むしかないだろう。
ディープインパクトの凱旋門賞の優勝は武豊騎手がどこまで無心になれるか、に掛っている、といえそうだ。
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1 コメント

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初めまして、おはようございます。 (SUKIPIO)
2006-09-28 08:47:37
初めまして。

いよいよ凱旋門賞ですね。

ディープインパクトや武豊騎手でなくても、緊張してくる次第です。

競馬は、騎手3、馬7、といわれますが、ここはディープインパクトを信じ、落ち着いて騎乗して頂きたいですし、素人考えですが、ロンシャンの直線は、少し長い事からも追い出しのタイミングは、余り早くならない様に我慢して貰いたいものですね。

日本競馬会、ファンの悲願でもありますが、無事レースを終える事も大事です。

T・Bさせて頂きました。

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