鈍想愚感

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鳩山総理よ、普天間問題解決に向けて、徳之島へ行き頭を下げてお願いしなさい

2010-04-22 | Weblog
 21日午後、民主党政権となって3回目の党首討論が行われた。谷垣禎一自民党総裁は足元に火がついて、鳩山由紀夫総理を必死な形相で迫り、いつになく迫力ある党首討論となった。3週間前の前回の党首討論で懸案の沖縄・普天間移設問題で鳩山首相が「腹案がある」と言ったのを、再度その内容について迫ったが、相変わらずののらりくらりの回答で、視界が晴れるまでに至らず、5月末決着に向けて迷走を思わせる内容で、期待はずれだった。
 谷垣総裁はまず先般の米国での核セキュリティ・サミットで鳩山首相が米オバマ大統領とわずか10分間しか会談の時間を与えられなかったことについて、そんな短い時間で日米間に横たわる重要な案件を突っ込んで話し合うことができたのか、と切り込み、その内容を追及したが、鳩山首相は自ら会談を申し入れたかどうかも明言せずに、なおかつ会談の内容についても明らかにしなかった。
 そして谷垣総裁は残りの時間のほとんどを普天間移設について鳩山首相の対応を厳しく追及した。迷走を続ける民主党政権の対応に国民はいらいらが募っているが、そんなことにはお構いなく、相変わらず「期限までに米国の理解と地元の理解を得て、解決を図りたい」と言うのみで、腹案なるものの表明を迫られても具体的な内容を明かさなかった。某評論家が腹案でなく、不安、もしくは苦案ではないかと揶揄していたが、そう言われても仕方のない内容で、期待外れに終わった。
 谷垣総裁は最後になって、公約違反や政治とカネの問題を出して、鳩山内閣は総辞職、もしくは衆院解散をすべきだ、と迫ったが、党首討論としてはこちらの方に時間を費やしてもらいたかった。
 普天間の移設問題は確かにそれなりに重要な問題ではあるのだろうが、党首討論の99%に時間を費やすほどの問題であるとは到底考えられない。いまの日本経済が当面する景気や財政収支の問題について、鳩山内閣がどうしようとしているのか、もっと突っ込んでもらいたかった。
 世論調査で総理になってもらいたい人ナンバーワンの舛添要一前厚生労働相が23日にも自民党を離党し、改革クラブの議員らと新党を結成する動きを見せているのも、谷垣総裁を筆頭とするいまの自民党首脳に飽き足らない思いを抱いているからだろう。21日の党首討論を見ている限り、自民党も民主党も政権を担当するにふさわしい、とはとても思えない、ここは新党を立ち上げて、明日のい日本を創りたい、と思うのも無理はない。
 翻って、膠着状態の普天間問題に戻ると、21日付けの新聞各紙によると、鳩山内閣は普天間問題で、鹿児島県徳之島に移設の打診をすべく、滝野欣弥官房副長官が徳之島の3町長に平野博文官房長官との面会を要請した、と報じている。3町長は直ちに拒否したとされているが、当然のことだろう。18日に島民3万人のうち半分の1万5000人が参加して反対集会が行われたばかりで、あまりにもタイミングが悪い、政治センスのひとかけらもない、といわざるを得ないだろう。
 いまとなっては鳩山首相自らが徳之島に赴き、島民に頭を下げて、お願いすることしか、打開の道は残されていないだろう。谷垣総裁のあとに党首討論に立った山口那津男公明党総裁が質問の最後に鳩山首相に就任してから一度も沖縄に行ってないことに触れ、一度沖縄に行くべきだと進言し、鳩山首相はうなづいていたが、沖縄より、いまはむしろ徳之島へ行くべきだろう。3町長はじめ島民に米軍基地移転の必要性を説いて了解してもらうべきだろう。
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