かもめのジョナサン完成版 | |
クリエーター情報なし | |
新潮社 |
40年前、世界的な大ベストセラーになったという「かもめのジョナサン完成版」を読んだ。この本の事は知っていたが、読んだことはなかった。この作品には人間は登場せず、カモメの世界で如何に速く飛ぶかということに全てを掛けたジョナサンというカモメのお話だ。
大まかなあらすじ(ウィキペディアより)
主人公のカモメ、ジョナサン・リヴィングストンは、他のカモメたちが餌をとるために飛ぶことに対して、飛ぶという行為自体に価値を見出してしまう。ジョナサンは食事をするのも忘れ、速く飛ぶことだけのために危険な練習を重ねる。そしてその奇行ゆえに仲間から異端扱いされ、群れを追放されてしまう。それでも速く飛ぶ訓練をやめないジョナサンの前に、2匹の光り輝くカモメが現れ、より高次の世界へと導かれる。「目覚めたカモメたち」の世界のなかでジョナサンはより高度な飛行術を身につけ、長老チャンから「瞬間移動」を伝授される。そしてある日、弟子を連れて下界に降り、カモメの人生は飛ぶことにあるという「思想」を広めようと試みるが、下界のカモメからは悪魔と恐れられるようになる。
40年前は、3部で終了しており、より高度な飛行能力を身につけたジョナサンが世界から消え去って終わっている。宗教的な世界に入り込んだようなお話で、確かに違和感を覚える終わり方であった。40年前、そんな終わり方でありながら何故大ベストセラーになったのだろうか?3部まで読んだ時点では、あまりにも抽象的なお話すぎて、どこがいいのか良く分からなかった。40年前の人々の感じ方と現代の人々の感じるところは違っていたのかもしれない。
この作品は、もともと4部作で構成されていたのだが、作者が何らかの理由で第4部を封印していたそうだ。ところが、数年前、作者が小型飛行機の操縦中に事故で瀕死の重傷に遭い、その際いろいろ想う所があって、今年第4部を含めた完全版を発表したのだという。40年ぶりに完成版が出たわけで、そういった意味で読んでみたい作品になった。
完成版を読んでみた結果は、間違いなくスッキリした終わり方になっていたといえる。偶像化され神として祀り上げられた者は、後の者たちからは、その姿や言動だけを捉え崇拝するだけとなり、その思いがどうだったかについては関係なくなってしまうのだ。まるで、今世界で起こっている宗教的な対立を皮肉っているようにも思える。第4部では、そんな皮肉っぽい描写も交えながら、結局は第1部の「楽しく自由に空を飛びたい」というお話に戻っていく。第3部で、消化不良のままだった感覚が、第4部でしっかり消化できたようである。五木寛之は翻訳ではなく、創訳となっている。直訳ではなく判りやすいように創作した部分もあるようだが、初めて読む者にとっては、読みやすかった。40年前に読んだ人も、完成版を読んで未消化の部分をスッキリさせてほしいものだ。
なんだか不得要領なお話だった気がするのですが
未完だったのですか・・
少し深い内容だったのなら いま完結編で読み返すとまた 印象が替わるかもしれませんね、
図書館で 借りてみようかな・・
あっ!そうだ
わたし 図書館デビューをしたのです・・
子供が大きくなってからは 図書館に行く事も無かったのですが
どうしても本屋さんで手に入らないお勧め本を探して図書館に行って ビックリしました、
沢山の蔵書があり、当然 何冊借りてもただ、ブックオフの100円より 安いです。
本棚の前でうろうろするだけでも 久しぶりに高揚した気分を味わいました。
とっちーさんの様に 予約まではしませんが これから はまりそうです。
ブックオフで買うのもいいですが、地元の図書館を利用しないことはありません。
税金払っているのですから、おおいに利用しましょう。
図書館の予約は一人12冊までですが、妻のカードでも予約しているので24冊フルに予約中です。
ブログにレビュー載せた本以外にも、数多く読んでいますよ。
最近は、新刊本も図書館ですぐに購入してくれるので、購入が決まった本は、早めに予約するとけっこう早く読むことができます。
読みたい本は、予約した方が確実に読むことが出来ます。
予約が多い本は、じっくり順番を待ちましょう。