とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2012尾瀬燧ケ岳登山

2012-08-18 00:12:22 | 山登り
燧ケ岳に登るのは、もう三回目くらいとなる。今までは、群馬県側からしか登った事がなかったが、今回は、初めて福島県側の御池から登ることにした。13日の朝から、東京経由で東北道の西那須野塩原インターまで向かう。東北道を下りてからも、100キロ近く国道を走り檜枝岐村に到着する。途中渋滞もあったりして、10時間近くもかかった。檜枝岐村は、本当に遠い村だった。村の温泉に入り、夕食を済ませて、登山口になる御池まで向かう。檜枝岐村から御池までは12キロほどあるが、大した距離ではない。御池の有料駐車場に車を止めて、早々に車中泊となった。駐車料金は1000円だが、檜枝岐の宿に宿泊した人には、領収書を持っていけば返金されることになっており、あとで助かった。

御池から沼山峠まではマイカー規制があり、シャトルバスで行けるようになっている。始発のバスが午前4時半なので、3時半には起床する。普通だったら始発のバスに乗る為に大勢の登山者が集まっていると思いきや、始発のバスに乗ったのは、我々を含めて5人しかいなかった。天気が悪い事もあっただろうが、こんなにも登山者が少なくてビックリだ。これも、原発事故の風評被害があるのかもしれない。

シャトルバスが、沼山峠バス停に到着したのは5時過ぎだった。まだ、辺りは薄暗く、バスに乗ってきた登山者以外誰もおらず、寂しい登山口となっていた。




沼山峠バス停は、既に標高1700mほどあり少し登るだけで、あとは緩やかに下り尾瀬沼に着く。歩き出して直ぐに雨が降り出し、しょっぱなからカッパを使うことになってしまった。


40分ほど歩くと、大江湿原に到着する。この辺りから、尾瀬らしい風景になってくる。


ニッコウキスゲの群落が見事な場所として知られているが、盛りは終り黄色い群落は何も見えなかった。それでも、いろんな花が所々で見られた。

(コバギボウシ)


(マルバダケイブキ)


(シシウド)


(コオニユリ)

大江湿原を通り過ぎると、尾瀬沼と至仏山が見えてきた。雨は、大したことなく意外と景色が見えてよかった。


長蔵小屋の分岐から、長英新道に入る。南東から上り、ミノブチ岳でナデッ窪と合流、俎に至るルートであり、ナデッ窪に次いで二番目に短い。沼山峠や尾瀬沼方面からの登山者によく使われるルートだが、ぬかるみが多い。登りだしたころ、沿道でキヌガサソウを見つけた。


長英新道から、2時間半くらいかかって俎(まないたぐら、2,346.0m)に到着する。燧ケ岳には5つのピークがあるが、その中でも2番めに高いピークである。あいにく、尾瀬沼や尾瀬ヶ原、至仏山などの期待した眺望はまったくない。風も出てきてのんびりできないので、先に進んだ。


次のピークである柴安(しばやすぐら、2,356m)は、俎から20分ほどだ。柴安に燧ケ岳の山標があり、ここまで来なければ燧ケ岳に登ったことにならない。日本国内では、燧ヶ岳より北にそれより高い地点はなく、東北最高峰の山であり日本百名山にも選定されている。また、1998年には福島県出身の登山家・田部井淳子が選定した「うつくしま百名山」(うつくしまひゃくめいざん)にも入っている福島県を代表する名山でもある。




柴安から再び俎に戻り、御池にむけて下山する。

俎から1時間ほどは、急な下りが続く。下から上ってくる登山者が多くなり、みんな苦しそうだった。私も、しばらく前に転んで打撲した胸がまだ痛く、上りは息苦しくいつもに増して苦しかった。それでも下りになったので、何とか頑張って降りることにした。

急なガレ場を終えると木道になり、広々とした湿原が見えてきた。熊沢田代の湿原である。木道の両脇に二つの池塘があり、黄色いキンコウカの群落と湿原の景色に目を奪われた。今コースの中でも特に素晴らしい場所である。







雨は止んでおり、時折日が射してきていい感じになっていた。ベンチでは、家族連れがのんびりと昼食をしていた。我々も、しばらく花の写真等を撮ってのんびりする。

(池塘の水面に雲が映る)


(イワショウブ)


(キンコウカ)


(モウセンゴケ)

熊沢田代を過ぎて、しばらく進むともう一つの湿原である広沢田代に到着する。こちらも熊沢田代と並ぶ美しい湿原である。霧がかかり幻想的な光景になっていた。






広沢田代から、さらにぐんぐん下っていく。岩が多く歩きにくい道が続きイヤになってくる。途中には、花が終わったミズバショウの葉っぱだけがやけに目についた。


そして、午後2時半頃、駐車場のある御池登山口に到着する。雨も上がり、晴れて暑くなってきていた。最初は、雨模様だったが、下山してみればまずまずの天気で、尾瀬を楽しめた一日だった。その後は、檜枝岐村の民宿に泊まり、翌日の会津駒ケ岳登山に備えることにした。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
尾瀬 (見切り)
2012-08-18 21:36:45
おかえりなさ~い
お疲れ様でした。

富士山の負傷 心配してましたが まだ 痛むのに頑張って強行なさいましたね。

尾瀬 やっぱり素敵ですね~

>霧の中に浮かび来る・・・

って 歌 思い出します。

キンコウカのお花の景観すばらしいですね
沢山のお花 きちんと名前が書いてありますが これまでの山行きでも お花の名前がいつも添えられていました
とっちーさん 何度も山にいらして全部覚えちゃったの?
イワショウブとかキンコウカとか
珍しげなお花が沢山ありますよね。 
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見切りさんへ (とっちー)
2012-08-19 18:44:40
いつもは、降りてきた日にそのまま帰っていたので、かなり疲れました。
しかし、今回は下山後も民宿に泊まってゆっくりできたので楽だったですね。
涼しくて、夏はこんなところにずっと住んでいたくなります。

花の名前は、覚えているのもあれば忘れてしまったのもあります。
忘れたのは、帰ってからもう一度調べなおして記載してますよ。
その場では、なかなか名前が出てこないことが多くなりました。
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