とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2017中央アルプス縦走:2日目越百小屋~越百山~仙涯嶺

2017-08-16 18:36:38 | 山登り
5時の朝食を済ませ、小屋の外に出る。左側の建物が、休憩やザック置き場となる。そして、右側の2階が受付と食堂になり、1階部分が寝室となっている。


6時過ぎ、小屋前で小屋番に写真を撮ってもらい出発だ。


小屋を出てすぐ、すごい崩落場所を通過する。


樹林帯の中を登っていく。


夜中の雨で草や枝に水滴が残っていて、ズボンが濡れてしまう。


雲が取れてきて晴れ間も出てきた。雲海の向こうには、台形上の形をした恵那山も見える。


樹林帯の間から、赤い屋根の越百小屋が見えた。いろいろ小屋でのルールが決まっていて、面倒くさいと思う人もいるだろうが、過酷な環境で快適に過ごすためには、必要なことであり、不快に思うことはなかった。少人数の宿泊者だけで、家庭的な雰囲気を味わいながら小屋番といろいろ話をすることができるというのもこの小屋のいいところだろう。


小屋までは、高山植物が少なかったが、高度を上げるにしたがって所々で見かけるようになってきた。これは、アキノキリンソウだ。


白いガスの中、ハイマツ帯を進む。


水滴がついたイワツメクサ。


うっすらとピークが見えてきた。山頂は近そうだ。


6:57。越百山山頂2613mに到着する。周囲は真っ白で残念ながら展望は臨めない。


花崗岩と白砂の登山道をこれから縦走だ。




うっすらと太陽の光が射してきた。


青空が出てきて、雲の上から僅かに山のピークが出てきた。かなり高そうなので空木岳なのだろうか?


ハイマツ帯を今度は下って行く。このくらいの稜線歩きは一番楽しいものだ。


その先にも、いくつものピークが待っている。


奇岩がいろいろあって、何に見えるのか考えるのも面白い。


トウヤクリンドウを発見。


枝の上でじっと止まっているホシガラス。


前方には、険しい岩山が見える。あれが仙涯嶺なのか?どうやらあの上まで登っていかなくてはならないようだ。


岩山の一番上まで行くが、何の表示もなく、下山ルートも良く分からない。とりあえず、道らしきところを進むが、途中で崖っぷちとなり進退窮まった。これは違うと引き返すのも一苦労だった。元に戻って周りを探すと、うっすらと消えかかった赤いペンキの矢印を見つけ一安心。

大きな岩を滑り下りるメンバーもいたが、全員難所を通過する。


最後のメンバーが下りてくるのを見届ける。


岩山を下りて平らなところに仙涯嶺2734mの表示板があった。えっ!ここが仙涯嶺なのかと変な感じがした。家に帰って、調べてみると、「仙涯嶺(せんがいれい)は、長野県上伊那郡飯島町と木曽郡大桑村にまたがる標高2,734 mの山。木曽山脈(中央アルプス)の主稜線上にある痩せた岩尾根のピークで、日本で82番目に高い山」とあった。やはり、苦労して登った岩山が仙涯嶺で、表示板だけ広くて安全な場所に置いてあったのだろう。


越百山から仙涯嶺までは、出会った登山者が越百山山頂でテントを張っていた一人の男性だけだった。やはりこのルートは登山者が少ないようだ。また、目印となる赤テープやペンキが少なく、僅かにあるペンキの矢印も薄くて消えかかっている箇所が多い。単独行では、十分注意していく必要があると感じた。

「2017中央アルプス縦走:2日目南駒ヶ岳~空木岳~木曽殿山荘」に続く。

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