とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2022湧蓋山&阿蘇山登山ツアー:3日目中岳・高岳

2022-05-27 07:19:29 | 山登り
仙酔峡温泉の宿の部屋の窓からは、阿蘇五岳の全体が見える。大きな視点で見ると、まるでお釈迦様の寝姿にみえるという。「涅槃像」と呼ばれ、左側から、根子岳が顔、高岳が胸、中岳が腹、杵島岳と烏帽子岳がひざに例えられるというわけだ。


出発前に宿の玄関前で、くまモンと共に記念撮影。


数キロ先の中岳・高岳の登山口となる仙酔峡の駐車場に向かう。登山者用の駐車場に車を置いて歩き出す。


中岳登山口で記念撮影。活火山の阿蘇山の噴火口に最も近く、もしや噴火が起きた場合、多少なりとも頭を守ることのできるヘルメットを安全のために着用する。


しばらくは、階段の道を登っていく。


視線の先には、ロープウェイの支柱跡が立ち並んでいる。かつては、駐車場からロープウェイに乗って噴火口間近まで簡単に行けたらしいが、今は廃線となっている。


階段が終わり、砂利が敷き詰められ固められた道に変わった。


ロープウェイの山頂駅が見えてきた。窓ガラスが割れ落ち、廃墟となっているのがもの悲しい。阿蘇山の噴火で大きな被害が出たのだろう。


噴火が起きた時に避難するシェルターだ。


ロープウェイ駅の先の火口淵から火口を覗く。噴煙が上がり、ダイナミックなスケールだ、


火口をバックに記念撮影。


メンバーも恐々火口を覗いている。


火口淵を回っていく。


膨大な火山灰が積み重なった丘が見える。まるで地球とは思えない風景だ。


溶岩だらけの岩山を登っていく。




まずは、最初のピークである中岳1506mに到着する。




10分ほどで阿蘇山最高峰の高岳1592mに到着する。これで、阿蘇五岳全ての登頂が達成できた。


高岳から、目の前に見える平らな山頂は高岳東峰だ。そして、一際目立つ大きな岩は「天狗の舞台」と呼ばれている。高岳東峰の奥には根子岳の一部が見えている。


高岳と高岳東峰の間にある分岐から仙酔尾根を下っていく。この尾根の下りは、相当キツイ。駐車場がはるか下に見える。標高差にして730mほどを一気に下るわけだ。




溶岩だらけの険しい登山道なので、転んで頭を打ったら大変だが、ヘルメットを被っているだけで安心感がある。


段差の大きい岩場を慎重に下りる。


数百mは下っただろうが、まだまだ先は長い。




最後尾を歩いていたSさんが遅いので待っていたら、靴底が剥がれ、紐で縛って固定していたらしい。しかし、充分な固定にはなっていないので、私が持っていたテーピングテープで靴を応急修理する。年に1回くらいは、こういう人がいるので、常にテープをリュックに入れているのが役立った。


1時間半ほどかかり、駐車場近くの観光客用の遊歩道に到着する。長い下りで膝がガクガクニなりそうだったが、大したこともなく下山できて良かった。


予定より時間がかかってしまったので、下山後の温泉にゆっくり入っていることはできなかったが、その後熊本空港まで車を走らせ、予定の便に無事乗ることが出来た、阿蘇山は、20代前半に登ったことがあったが、観光旅行みたいなもので、今回、阿蘇五岳をすべて制覇し、阿蘇の名所も全てまわることが出来て長年の宿題をやり遂げた気分だ。

参考1.中岳・高岳の高低図&コースタイム


参考2.中岳・高岳のコースマップ