とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2022飛鳥ハーフマラソン:2日目マラソン

2022-03-16 17:44:35 | マラソン
早朝、ホテルから送迎バスで飛鳥ハーフマラソンのスタート地点まで送って貰う。朝から好天にみまわれ、暑くなりそうな日だった。会場には、大勢のランナーが集まり、久しぶりの本格的な大会が開催されることに安堵した。


スタートの時間が近づき、申告タイムごとに指定された待機ゾーンに集まる。遅いタイムで申告したので、かなり後ろのブロックだ。


スタートの号砲は9時だったが、後方だったので、スタートラインを通過したのは5分後くらいだった。沿道の応援にも恵まれ、気持ち良くスタートする。


最初は緩やかな下り坂を進んでいく。


ずっと先まで人の波が続いているのが見え、コロナで制限されていた時期と比べると、まったく雰囲気が違う。今回の参加者は、3000人ほどだといい、これだけのランナーと一緒に走れるのは感動的だ。


高松塚古墳の入り口前を通過する。


横に見えるのは、天武・持統天皇陵古墳だ。明日香村には、歴史的な遺跡や古墳が数多くある。


5キロを過ぎると、最初の折り返しから引き返してきたランナーたちとすれ違う。


最初の折り返し点を通過する。


甘樫丘の横の沿道には、梅の花が咲き出している。


のどかな田園風景を眺めながら走る。


給水エイド。この大会では、マイボトル持参で、自分で給水する。


7キロあたりで、大きな黒人のランナーが通り過ぎた。ランナーの背中に優しくタッチしながら応援してくれていたのは、オリンピック銀メダリストのエリック・ワイナイナさんだった。


少し下ると、2回目の折り返し点だ。


給食エイドで出されていたのは、個別包装されたチョコレートだ。


沿道で立ち止まり、写真を撮っているランナーがいたりしたので、何だろうと思って、見ている方向に振り返った。


視線の先にあったのは、石舞台古墳だ。巨石30個を積み上げて造られた石室古墳で、その規模は日本最大級を誇る。盛土が失われて、露出した天井石の上面が平らなことにちなんで、石舞台と呼ばれている。石舞台古墳の横も通るとは、なかなかいいコース設定だ。


石舞台古墳を過ぎると、この大会での最大傾斜の激坂を登っていく。急すぎるし、長いのでさすがに走って行くことはできない。いい加減イヤになってきたころ、折り返しが見えてきた。


折り返しを過ぎると、急坂を快調なペースで下っていく。反対側の苦しそうなランナーの顔を見ると、もう少しだよと声をかけていく。


棚田の風景もいい感じだ。


棚田の中を登っていくランナーは、ゴールまであと5キロほどだが、自分があの場所に行くのはまだ先のようだ。


男綱がぶら下がっている川の横を通り過ぎる。


これは、明日香村稲渕と栢森(かやのもり)に伝わる綱掛神事だ。子孫繁栄と五穀豊穣を祈り、飛鳥川と道路をまたいで綱を渡し、悪疫が川や道路をとおって進入することを押しとどめ、住民を守護するための神事と言われている。稲渕地区は「男綱」がかけられているが、栢森地区には「女綱」がかけられているそうだ。


関西大学飛鳥文化研究所前の折り返しを通過する。


朝風峠からは、飛鳥時代の女帝・斉明天皇の陵との説がある牽牛子塚(けんごしづか)古墳が見える。八角形の珍しい古墳(八角墳)だという。


文武天皇陵前を通過する。


最後の遺跡スポット、高松塚古墳の横を通過する。


高松塚古墳の公園内の道を走っていく。変化に富んだ面白いコースだ。


最後は、スタート時の緩やかな下り坂が、キツイ上り坂に変わる。アップダウンの激しいコースで結構体に応えてきて、緩い坂ながらほとんど走れない。走れたのは、ゴール手前の数十mくらいだが、無事ゴール。何とか3時間以内にはゴールできてホッとした。


世界遺産だらけの明日香村を走る飛鳥ハーフマラソン。第1回ながら、大会の運営も悪くなく、コースはアップダウンが激しくきついが制限時間が4時間と言うことで、楽しく走ることができるいい大会だった。

参考:コースマップと高低図