とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2021秋葉山

2021-12-27 10:43:54 | 山登り
浜松市民にとっては、身近の山でもあり、車で行けることもあって、ほとんど登山の対象に考えた事のなかった秋葉山に何十年かぶりに登ってきた。知り合いが一度は登ってみたいという希望で、朝早く家を出て、秋葉山の登山者用駐車場に向かった。

この日は、全国的な寒波の襲来もあり、積雪はないものの、気温は1℃とかなり冷え込んでいた、駐車場を出て、秋葉山の表参道を進んで行く。


秋葉山表参道は、信仰登山の道としてかつては多くの人々が歩いた道でもあり、急坂ではあるが、整備された広い道が続いている。


1時間ほどで、富士見茶屋跡に到着する。昭和62年くらいまでは営業されていたようだが、今は廃墟になってしまっている。


さらに10分ほど進むと鉄塔の横から展望が開けた場所があり、富士山が望められる。山頂周辺は風が強そうで雪煙が流されているのが良く見える。


秋葉寺入り口に到着する。


この先に見えてきたのが、秋葉寺三尺坊の山門だ。


古色蒼然とした山門で、仁王様の像がかなり傷んでいるようだ。窓ガラスも汚れていて中の仁王様の顔が良く見えない。有名な秋葉山の火祭は、ここで行われるのだが、なんだか朽ち果ててきているようでうら悲しい。


秋葉山三尺坊の境内。養老2年(718年)に行基が開き大登山霊雲院と呼ばれた仏教寺院で、弘仁年間(810~823年)に嵯峨天皇の勅願により七堂伽藍が建立されて秋葉山秋葉寺と改称したとされている。かつて江戸期の秋葉山信仰の中心であった三尺坊が祀られていたが、明治時代初期の神仏分離で廃寺となってしまったが、明治13年(1880年)には信徒の強い要望によって秋葉寺三尺坊が再建されたそうだ。


秋葉寺から30分弱で、秋葉山頂上付近にある秋葉神社に到着する。


石段を上がって行くと、見事な黄金の鳥居が出迎えてくれる。火難を始め諸厄諸病の難を免れ、厄除、開運と神徳が授かるようにという思いが込められているそうだ。何十年も前に来た時は、黄金ではなかったような気がするが、いつの間にかこんな凄い鳥居になっていたとはビックリ。


金の鳥居と本殿への階段の間にある存在感のある大岩は「神恵岩」だ。この岩は秋葉山系より産出された大きな火打石で、手前に設置してある火打ち金でこの岩を叩くと火花が飛び、厄除け、清め、防火などの願掛けになる。


本殿にお詣りしていく。秋葉神社は、明治6年の神仏分離令の混乱期に乗じてつくられたもので、その祭神は京都愛宕山より勧請した迦具土神で、千有余年来つづいて来た秋葉寺の秋葉三尺坊大権現ではなく、秋葉寺とは無関係の宗教施設であるらしい。ただ、現在は、この秋葉神社が、秋葉山を代表する宗教施設であることは間違いない。


秋葉神社からは、黄金の鳥居越しに、太平洋を臨むことが出来る。


秋葉山山頂884mは秋葉神社の裏手にあるようだが、山頂は神域とされていて中に入ることはできないので、秋葉神社を山頂という事にして、昼食休憩をした後、元来た道を下山して行く。

表参道の登山口駐車場に戻ったところで、少し離れたところにある秋葉神社下社に寄っていく。山頂にあるのは上社なので、下社にも寄っていこうとなった。


こちらが下社の本殿だ。上社に比べると、いささか賑わいが寂しい。


その後、車に戻って帰宅。1時間足らずで帰宅でき、ちょうどいい足慣らしとなった。

参考1.秋葉山の高低図&コースタイム


参考2.秋葉山のコースマップ