とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2021第2回熊野古道ジャーニーマラニック:伊勢路編その3&中辺路編その1-2日目後半

2021-02-17 18:40:45 | 熊野古道
高野坂の入り口に到着する。ここは、熊野速玉大社から熊野那智大社へ巡拝する人たちが通った中辺路ルートの一部だ。苔むした石畳、木々の間から見える大海原。この地がかつて鯨漁で栄えた名残の鯨山見跡など、短い行程に見どころが凝縮されている。


椿の花がたくさん咲いている。道に落ちた赤い花びらもきれいだ。


苔むした石畳の階段が始まる。熊野古道らしい道になってきた。


入り口にあった杖を持って石畳を上がっていく。


結構急坂なので、杖があると楽ちんだ。


木々の間から熊野灘と王子ヶ浜の海岸線がよく見える。


御手洗の念仏碑。三体の石碑が建っている。三体とも江戸時代の中頃に建てられたもので、いずれも三重や大阪、滋賀出身の人の念仏記念に建てられた石碑だという。


高野坂の途中で脇道にそれて、海側に伸びる細い道を100mほど歩いたところに五輪塔がある。


石組みの壇を築いた五輪塔で、寛文5年(1665)に建てられたものだ。


金光稲荷神社の大きな森。江戸時代、この森を「おな神の森」と呼んだという。


高野坂の終盤。石畳を下っていく。


その後、国道沿いの道を走り、紀伊佐野駅前を過ぎると佐野王子跡がある。


小狗子峠の入り口に気付かず、国道のトンネルを通ってしまい、大狗子峠の入り口まで来た。


小狗子峠を越えることができなくて残念だったが、大狗子峠だけは越えることができ、熊野古道の雰囲気を味わう。


神武天皇お腰掛けの石。背もたれがあり、調度椅子のようだ。神武天皇の気分になって腰掛ける。コースマップに記載された場所ではなく、少し離れた国道沿いの高台となった場所にあり、探すのに一苦労した。


世界遺産にも登録されている補陀洛山寺に到着する。南方に補陀洛浄土を目指し渡海する上人達の出発点だ。補陀洛渡海とは、平安時代から江戸時代にかけて、小さな船に閉じこもり30日分の脂と食糧をたずさえて、生きながらにして南海の彼方にあると信じられていた観音浄土を目指すというものだ。


補陀洛山寺から少し歩けば、今回のゴールとなる那智駅だ。


那智駅は、大辺路ルートの終点でもある。平安衣装の女性たちの大きなポスター前でゴールの記念撮影をする。


那智駅前で昼食を済ませ、JRで新宮駅まで向かう。新宮駅前からは、行きと同じく名古屋直行の高速バスで帰った。新宮からは便利な高速バスだ。


参考1.2日目のコースマップ


参考2.2日目の高低図&コースタイム