とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2016鳥甲山登山ツアー:登山編

2016-09-05 19:44:46 | 山登り
3、4日と信州三大秘境の一つとして知られる秋山郷の鳥甲山に登ってきた。鳥甲山は、日本二百名山の一つにも数えられ、大鷲が両翼を広げて屹立したような形に見える険しい山である。苗場山に登ったときや秋山郷マラソン走の時などに何度も見ていて、前々から登山意欲を掻き立てられる山だった。今回、やっとその登山意欲を叶えることができる機会となった。

参加メンバーは、男4名、女5名と大パーティになってしまった。早朝、車4台で屋敷登山口に向かう。屋敷登山口は下山口にするため、あらかじめ2台を駐車しておき、今回の登山口となる貉平登山口へ残り2台の車で全員向かう。貉平へと続く秋山林道は、舗装されており、6キロほど走ると到着する。

7:25。貉平登山口から、鳥甲山に向けて出発する。


登山口からいきなり急坂が始まる。ブナ林の中を一気に標高を稼いでいく。


8:25。ブナ林を抜けると視界が広がる。前方には、最初の険しいピークが見える。


東側には、鳥甲山とは全く趣の違う緩やかな頂上台地を有する苗場山が見えている。


景色を楽しみ、一休みしてから、次の険しいピークへと歩き出す。


8:45。いきなり鉄梯子と鎖のある岩稜がでてきた。最初の試練の場所だ。




鎖場が終わっても、険しい岩場の尾根が続く。ストック等は邪魔になり、両手両足を使わないと進んでいくことができない。




1mほどの幅しかない痩せ尾根が出てきた。両側はスパッと切れ落ちた断崖だ。




痩せ尾根の上で、“ハイ、チーズ”。


9:50。難所をいくつか越えたところで苗場山を見ながら一休みだ。この先も気が抜けない場所が続くので、休まずにはいられない。


白嵓の頭がどこだったかわからないまま進んでいた、標識があまりなく、現在地がどこなのかわかりにくい山だ。


どこまで行っても痩せ尾根ばかりで、ゆっくり休めるような広い場所がない。天気が良すぎて気温も上昇し、残暑厳しい日である。まだ、山頂にも着いていないのに飲み物が下山までもつか心配になってきていた。


痩せ尾根とは言え、両側は樹木で覆われているので、意外と高度感は感じない。しかし、登山道から足を踏み外したら、命の保証はない場所ばかりだ。


11:35。カミソリ岩と言われる難所に着いた。


カミソリの刃にあたる部分は、鎖がいくつも架けられ土がむき出しになっている。鎖に掴まって慎重にわたっていく。




12:10。鳥甲山2037,6mの山頂に到着する。頂上は、小笹や潅木に覆われ展望はほとんどない。


ゆっくり休憩もしたかったが、日差しが強く風が当たらないので暑く、記念写真を撮ってから早々に下山し、風が通る尾根道の一角で昼食休憩をする。




後方を振り返り、鳥甲山も見納めだ。


屋敷登山口へと下山を開始する。


赤褐色の断崖が沢筋に沿って続いている。


赤嵓の肩を過ぎると、屋敷まで急坂を下っていく。前半の上りで体力をかなり消耗しているので、下り坂も思いのほか体力を消耗する。下りがいい加減嫌になってきた頃、ススキの原が見えてきた。なんとなく人里に近くなってきたような気がして気が楽になってきた。


しかし、スマホのYAMAPで現在地を確認すると、ルートを外れていた。これはおかしいと、元きた道を戻ったりして確認するも他に道らしきものはなく、登山道という標識はあったので、それを信じて下山していった。どうやら、砂防ダムが最近作られたせいで、旧登山道がなくなり新たな登山道が出来ていたようである。古い登山マップでは、新しい道が記載されていないので注意が必要である。

16:00。屋敷登山口に無事到着する。思った以上に険しくキツイ山であったことは間違いない。少し前に下山したメンバーたちは、1台の車で先に貉平に戻っていたので、我々も最後の1台の車に乗って貉平に戻った。


貉平からは、すぐ近くの切明温泉の宿に向かい宿泊する予定だ。

参考1.鳥甲山コースマップ


参考2.鳥甲山高低図


「2016鳥甲山登山ツアー:観光編」に続く。