とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2016氷ノ山登山ツアー:氷ノ山登山編

2016-06-20 22:04:20 | 山登り
18、19日と兵庫県の氷ノ山(ひょうのせん)とその周辺に行ってきた。氷ノ山は日本二百名山のひとつで、「氷ノ山後山那岐山国定公園」に指定されている。標高は1,510mあり、大山に次いで中国山地第2の高峰として知られ兵庫県の最高峰でもある。また、新田次郎作の“孤高の人”の主人公で単独行の加藤文太郎の故郷の山としても知られている。そんなわけで、遠いというイメージがあったが、一度は登ってみたい山だったので、思い切って行くことにしたのだ。

あまりメンバーは集まらないと思っていたが、兵庫、大阪、愛知からも参加者があり総勢8名のパーティとなった。集合は、登山口のある福定親水公園に18日午前8時としたところ、全員8時前に集まり、8:10には出発する。


福定親水公園の駐車場は、8時にはほぼ満車となっていた。地元では人気の山らしく、その後も多くの車が来ていた。


駐車場の奥には、きれいなトイレも完備され、周辺でキャンプをすることもできる。


数分歩くと、鬱蒼とした森の奥に登山口があった。


8:25。沢に架けられた木橋を渡る。


8:30。布滝の看板があったので、少し脇道に入り滝を見に行く。落差65mだというが、前に葉が茂り、滝の全容はよく見えない。しかし、かなり上から水が落ちているみたいで、豪快な音が辺りに響いていた。


こちらは、布滝の鑑瀑台である。秋になれば、落葉して布滝がよく見えることだろう。


布滝から元来た道に戻り、しばらくすると28曲がりという場所に出る。道がくねくねと曲がり、28もあるということだろうか?


8:55。28曲がりを通過すると、連樹と書かれた標識を見つける。


この連樹は、ホオノキ、ミズメ、ネジキ、ナナカマド、リョウブ、タカノツメ、マツブサの7種が絡み合って1樹として支えあっているのだ。植物の逞しい生命力には驚かされる。


9:20。急な階段を下り、沢に降りる。


沢を渡ると、もっと急な階段を登る。


10:05。氷ノ山越の避難小屋が見えてきた。


氷ノ山越から氷ノ山山頂までは、あと2.1キロだ。


ここは、鳥取県側から登るコースとの合流地点でもあり、その一角には、お伊勢参りの安全を祈願したお地蔵様が登山客を優しく見守っている。


氷ノ山越でしばらく休憩したあと、ふたたび氷ノ山山頂を目指して歩き出す。急な登り道だ。


11:15。すぐ目の前に、山頂の避難小屋が見えてきた。山頂は、もう目と鼻の先だ。


山頂は、広場となっており多くの登山者で賑わっていた。6月の梅雨時だというのに、すっきりと視界が広がり周辺の山々がよく見える。


昼食などで1時間ほど山頂でゆっくりしたあと、全員で山頂写真を撮る。


山頂から少し下ると、「千年伽羅木」の道標がある。


氷ノ山山頂の南西側緩斜面(鳥取県側)のササ草原内にまとまったキャラボクの群落があり、この千年伽羅木は、かなり大きく約4mもの巨木である。


氷ノ山は、冬期の風や積雪により、標高1400m以上の場所はブナ、リョウブ、ナナカマドなどの低木林やササの草原となっている。このキャラボクも枝が大きく横に広がり、我々を包み込んでくれるかのようだ。


千年伽羅木からササ原の道を進む。


13:15。神大ヒュッテ前の水場に到着する。氷ノ山というだけあって水場が至る所にあるのがありがたい。


神大ヒュッテのテラスからは、こんな景色が見える。涼しい風が心地よくゆっくり昼寝でもしたい場所だ。


13:40。人面岩前を通過する。う~む、確かに人の顔に見えなくもない。


14:40。東尾根登山口に到着する。


東尾根登山口からは、舗装された林道歩きが続く。


15:20。林道歩きが終わり、無事福定親水公園に到着する。休憩を含めて約7時間で氷ノ山周回コースを踏破。ブナの原生林や伽羅木群落など豊かな自然に恵まれたいい山であった。

参考1.今回のコースマップ(YAMAPで記録)


参考2.今回の高低図(YAMAPで記録)


「2016氷ノ山登山ツアー:余部鉄橋~城崎温泉編」に続く