prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「グリーン・ホーネット」

2012年03月18日 | 映画
テレビシリーズではブルース・リーがやっていたカトー(発音はアメリカ式にケイトー)が、車の改造はできるわ、武術の達人だわで、どう見てもこっちの方が主人公よりデキる男で主人公が頼りきりになるのもムリはないが、最後まで頼りきりでは文字通り話にならない。

アクションシーンの間のバディフィルム風のやりとりがただの言葉のキャッチボールで、どうにもダレる。
監督のミシェル・ゴンドリーってアート風の映画を作っていたけれど、普通の娯楽作品を作るには役者の演技指導とか芝居の組み立てができないのではないかと疑う。
3D効果を狙ってか、アクションシーンで背景が伸び縮みするといった処理をしているけれど、スローモーションの多用とともに間延びした印象を与える。
わざと時代錯誤にした作りでも(覆面の正義の味方だものなあ)、テンポまでゆるくすることはない。

カトーは上海生まれという設定だけれど、テレビ版が作られた1967~68年あたりならいざ知らずいまどき日本と中国ごちゃごちゃにしているのではあるまいな。
(演じるジェイ・チョウ 周杰倫は台湾出身)
余談だけれど、「ピンク・パンサー」のクルーゾー警部の東洋人の変な召使はカトーなのだがケイトーと呼ばれていた。
(☆☆★★)

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