prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「ヴァンパイア 最期の聖戦」

2008年01月10日 | 映画
土の中からむくむくと群れをなしてヴァンパイアたちがよみがえってくるシーンなどゾンビものみたい、というかジョージ・A・ロメロが吸血鬼の伝染のルールをゾンビに持ち込んだのをまた逆輸入したみたいなもので、銃では滅ぼせずに矢と杭なんて原始的な武器でとどめを刺すところなど細かいところでもアレンジしている。

ボスのヴァンパイアに噛まれた女がテレパシーみたいにボスと感覚がつながってしまい、ジェームズ・ウッズのヴァンパイア・ハンターたちが女(=ボス)が見聞するものを聞き出して追っていく趣向が面白い。
全編追うか追われるか、の直線構造が西部劇調。

同じく噛まれてもウッズの相棒の方はほとんど根性で(!)克服して完全にヴァンパイアにならず、敵味方になりながらとりあえず戦わずに別れるラストは、この先二人は「ワイルド・バンチ」のパイクとソーントンみたいになるのではないかと思わせる。

宗教界が見事なくらいヴァンパイア退治の役に立たない、どころか逆方向に突っ走るのが今風。
(☆☆☆★)


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