prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「ポセイドン」

2006年07月15日 | 映画
オープニング・タイトルでアーウィン・アレン(オリジナルの製作者)・プロダクションといくつも出るプロダクションに混ざって出るのにびっくり。アレンはとっくの昔に亡くなっているのにね。

スタントマンが65人。CG全盛の現在、こう多いのは珍しい。水と火がらみのシーンが多いせいか。
使われている宝石提供に、ミキモトの名があった。

キャラクター設定はオリジナルとまるで別。やたら違っていて、しかも良くなったところが一つもない。身も蓋もない死に方をするところが多く、しかもそれにこだわりもしないのだね。

オリジナルだとリーダーのジーン・ハックマンの役はモーセでもありキリストでもあり、全体に「出エジプト記」の雰囲気が強いが、今回は誰がリーダーなのかすら曖昧。
子供がクリスマス・ツリーを昇るシーンに「天使の羽が見えましたか」と言ったのは淀川長治だが、ここではツリーすら出てこず、新年を迎えるカウントダウンが災厄が来るのにだぶるといった趣向もどこかに行ってしまった。
まことに索然たるリメイク。

船が転覆するシーンで、船の中のプールの水がこぼれるのがなんだか可笑しい。
(☆☆★★★)



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