prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「呪怨2」

2003年09月09日 | 映画
ビデオ版は1・2ともに見て、初めは怖かったが、基本的に同じことの繰り返しだから終わりの方はだれてきたもので、劇場版の1作目は見逃した。口コミがきいたらしいが、伝染するから怖いのか、怖いから伝染するのか。で、今回も祟りで人が死んで、その人がまた祟るという同じことの繰り返しで、ラストは無理にオチをつけている感じ。

いかにもなホラーシーンより、シーンが変わると時間が遡って死んだ人間がまだ生きて動いている(映画の人物というのが死んでも何度でも蘇ってくる、一種の幽霊みたいなものであることがわかる)なんでもないシーンや、惨劇前の情景を現在の人物のバックで再現してみせるトランジション・ショットなど、映画的な組み立てで怖がらせるところが効いている。

ハリウッドでリメークするっていうけど、変に筋を通してしまうとつまらなくなりそうで、不安。理不尽に祟るから怖いのだから。あまり製作費がかかっていなさそうで、ところどころカメラを積んだ車の影が写ってしまったりといったあらが見えるが、そういうあらがなくなれば面白くなるというものでもないだろう。ただ、小道具のスクラップ帳に貼られている新聞記事がいやに新しかったり、事故で怪我した酒井法子が真夜中に病院から帰される(頭にも怪我しているのだし、ふつう朝まで泊めて脳波診るぞ)といった荒っぽさは気になる。それにしても“伽耶子”っていう朝鮮系みたいな名前は誤解を招くのではないか?
音響の貢献度大。DTSしか使っていなかったが。意外なことに場内がらがら。

(あとでWOWOWで1作目を見たが、どっちを先にしてもあまり変わりなかった。呪いが伝染していって人が死ぬパターンの繰りかえしには変わりないのだから。3以降の「13日の金曜日」みたいなもの。プロットの発展とか論理性とかまったくなくて、ラストがむりやりなのも一緒)
(☆☆☆)


本ホームページ

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。