prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「トランジット」

2015年10月31日 | 映画
銀行強盗たちが警察の検問をくぐり抜けるために盗んだ金を近くにいた家族の車に積み込み、あとで取りに行こうとする、という料理次第では割とおもしろくなりそうなアイデアなのだが、途中から鞄に足が生えて勝手に歩き回っているとしか思えないくらい誰が動かしたのかわからないままいきなり消えたり思いがけない所に現れたりする。

一家の主ジム・カヴィーゼルが仮釈放中で強盗たちの車に追われてスピード違反をしてしまい留置所にぶちこまれてしまう、その間に家族が泊まっているモーテルに強盗が襲ってきてというのはいいのだけれど、そのすぐ後なぜか釈放されて戻ってくるというのもよくわからず、その場限りのスリルを狙ったご都合主義に思える。

一家の車が強引にスピードを出しているうちにオーバーヒートを起こして動きがとれなくなるのかと思うと、走る方向を逆にしたらなぜかしばらく平気で走れたりする。

なんだかわざとやっているのかと思うくらい行き当たりばったりな展開で、しまいにはふつうの主婦のはずの奥さんが自動小銃を手にして「エイリアン2」のリプリーばりにどかどか撃ちまくって強盗たちと戦ったりするのだからあっけにとられてしまう。
一種の珍品でした。





最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。