prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「ゼロ・グラビティ」

2014年01月12日 | 映画
二度にわたる宇宙服を脱ぐシーンが「バーバレラ」の冒頭の無重力ストリップ的なエロチシズムもちょっとうかがわせるが、それ以上に生命の誕生あるいは再生というより本源的なエロスにつながっている。
丸まった姿は明らかに胎児のアナロジーだし(もちろん「2001年宇宙の旅」のスター・チャイルドにもつながる)、そばに浮遊するチューブは臍の緒だ。

アルフォンソ・キュアロンは前作「トゥモロー・ワールド」でふたつのカットをデジタル処理によって間を埋め長まわしに見せる技法を駆使したわけだが、ここまでさまざまな素材を複雑に
組み合わせるよあになると、おおげさに言うならD.W.グリフィス以来のカット割の美学も揺るがすようなことになるのではないか。
編集に監督の名前も見えるが、どのように作業しているのかメイキングで見られたら面白そう。
(☆☆☆★★★)

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映画『ゼロ・グラビティ』 - シネマトゥデイ


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