prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「海街diary」

2015年07月03日 | 映画
鎌倉を舞台にした四姉妹ものというと、小津作品か細雪かといった雰囲気を予想するが、それほど取り澄ましてなく、ちょっとづつ取っつきやすく、あるいは今風にくだけていて、長女と末娘がしっかりしていて二番目と三番目がややだらしないといった具合に振り分けている。長澤まさみが大酒呑みという設定など、昔ならありえなかっただろう。

画面には登場しないでセリフの中にしか現れない人物(姉妹の父や祖母など)が多面的にくっきりした人物像が浮かぶように描けている。

四女が同級生の男の子と一緒に自転車で桜並木のトンネルを走るシーンの素晴らしさ。上の方からずうっと走る顔のアップをフォローしているのだが、どうやって撮ったのだろう。

いまどき卓袱台で食事するシーンというのも珍しい。
風呂場にカマドウマが出るところなど、あるあると思わせる。古い家の風呂場に出るんです、アレ。

ただ、ちょっと意地の悪い言い方をすると、1950年代の日本映画だったら月に一本くらいこのレベルの普通に作っていましたよ。
(☆☆☆★★★)


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