prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「トランスアメリカ」

2008年09月21日 | 映画

性同一性障害で完全に女になる手術を控えたヒロイン(?)が、昔男として作ったまま知らないでいた成長した息子と再会してアメリカを一緒に旅するロードムービー。
主演が女優なのか男優なのか知らないで見て、男がやっていたらすごいと思ったが、さすがに女優(フェリシティ・ハフマン)でした。
俳優のウィリアム・H・メイシーがプロデュースもしているのか、と思ったら夫なのね。

両親がユダヤ教徒とキリスト教徒という組み合わせ、というのがどういう意味を持つのか、日本人としてはわかりにくいところ。何をやってあんなに金を持っているのだろう。
その他グラハム・グリーンがナヴァホだけでなく色々なアメリカ先住民の血がごっちゃになって、しかもカウボーイ・ハットをかぶっているという混交ぶりで、このごちゃ混ぜぶりがむしろアメリカではないかという感じ。

定石によく従った構成のシナリオだが、ラストのくくり方がちょっと物足りない。
(☆☆☆★)


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