prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「家からの手紙」

2024年02月13日 | 映画
初めのうちは人すら写らず風景だけがえんえんと映され、それに監督シャンタル・アケルマンの母親の手紙の朗読がかぶる。
「私、あなた、彼、彼女」が「私」から徐々に人間関係を広げていったのに対して、母親という「私」以前からある存在にまで遡っているというべきか。

ニューヨークの街がすごく荒廃しているのでいつの風景かと思ったら、製作は1976年。「タクシードライバー」と同じ頃。