中国映画の「ソウルメイト 七月(チーユエ)と安生(アンシェン)」のリメイクだそうだが、そちらは未見。リメイクだということも知らなかった。
初めのうちと自由人タイプのミソと堅実タイプのハウンの二人の仲良しの女の子がじっくり描かれる。じっくりしすぎてお話がなかなか動かずどう動かすつもりだろうと首を傾げかけたらかなり斜め上に動きだした。
男がひとり登場して三角関係になるのかと予想したら、女二人の関係には影響しない、というか途中から性格付けがそっくり逆転してしまう。あくまで磁石がくっつきあうように引き合うソウルメイト=魂の友だちであって、想像しがちな同性愛への接近も避けている。
突飛なようだが、ジェーン・フォンダとバネッサ・レッドグレーブ主演の「ジュリア」を思い出したくらい。女同士の友情を自然に描いていることばかりでなく、男ぬきではできないことをしているところとか。
惜しいのは終盤の時間経過が混乱気味なことと、男の出番の収まりがどうも良くないこと。