prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「仕掛人・藤枝梅安2」

2023年04月18日 | 映画
エンドタイトルに一作目同様あれ、この人出てたっけと思うような役と俳優の 名前が出てきて、その出番が エンドタイトル後にくる。 これはMCU同様に 池波正太郎ユニバースにするつもりだなと 思った。
映画の画面では2ではなく弐と表示される。本当は弐にしたかったのが、読めないといけないから変えたのか。

一とは 兄弟を 殺す殺されるというモチーフで かぶっていて、殺した者は殺される因果応報がいずれは仕掛人自身にも降りかかってくる暗示が緊張感にもなる。
一番悪い奴の殺し方が通常の鍼や毒の吹き矢といった目立たないスマートなものではなく、徹底的に苦しめて殺すのは私情が出ているからか。

最初に仕掛人が登場した70年代だとテレビでも平気でやっていたエロチックな描写が大幅に抑え気味。
元締が石橋蓮司だと、いつ裏切りはしないかとひやひやした。

タイトルにずらりとローカルテレビ局の名前が並ぶ。キー局に対する対抗心があるのかと思ったりした。キー局はまるっきり権力と一体化していて、ドキュメンタリーで骨のある作品を出したりするのはローカル局だったりするものね。
日本映画専門チャンネルが軸になっているっぽいが、どういう体制で作られたのか。ここまで多いと通常の製作委員会方式とも違う気もするこれこれ

これだけいっぱい集まると製作条件もいいのか、画面は厚みがあって、しかもデジタルを取り込んだ新しさもある。