prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「ダンジョンズ&ドラゴンズ アウトローたちの誇り」

2023年04月10日 | 映画
クリス・パインがかなり無責任なダメ親父役っていうのがひねっていて、アクションシーンは ミシェル・ロドリゲスに任せてある。
角と尻尾を生やしたソフィア・リリスが可愛いと思ったら 「IT イット」の子供の一人なのね。 かなり成長したと思ったがまだ21歳。
途中から出て途中で消えてしまうレゲ=ジャン・ペイジが完全無欠のヒーローで、何か裏があるかと思ったらうっちゃるのが上手い。逆にここまで完全無欠だと主役にならず、脇だからこうできたと言える。

魔法使いサイモンのご先祖様がえらい 性格が悪くて意地悪なのがこういう性格づけもあるかと思わせる。
かつての少女漫画から抜け出てきたみたいな二枚目だったヒュー・グラントが 「パディントン2」に続いてかなり三の線に寄せた悪役をやってるのが楽しい。上手に歳とつきあっている。

コミカルな珍道中ファンタジーという点で「コナンPART2 キング・オブ・デストロイヤー」を思わせた。といっても、シュワルツェネッガーの主演作ではあまり知られていないだろうが、リチャード・フライシャー監督の職人芸を楽しめた拾い物的に楽しい映画で、これも大作なのだがサイモンが自分が一番最後に行くと言った 次のカットでもう降りてるところに繋ぐなど、細かいところでさりげなくテンポアップしてするなど芸が細かい。
おかげで2時間15分という長尺なのだがダレないし疲れない。

最近の大作、エンドタイトルの途中で本編の続きのオチをつけることが多いけれども、この場合それがどうなるか途中で見当がついたしその通りになった。