ただその割に、いざリーアム・ニーソンが大暴れを始めると細かい感情のニュアンスが吹っ飛んでしまい、クライマックスがボスとの対決と殺し屋の襲撃と二段切れになってしまっているのはやや散漫。
ニーソンの父親役がニック・ノルティなのにびっくり。タイトルに名前を出していないのは出番がカットされたかららしいが、本来入院中の母親とともに親との関係を描きこんでおくところだが、そういう過去の影というのはかなりのシナリオの腕が要るところが追い付かなかったのだろう。
息子役のジョエル・キナマンが精悍な面構えと細かい感情表現の両面見せてなかなかいい。ヴィンセント・ドノフリオのしつこいと共に追う相手のことをある程度理解している刑事がルーティンではあるけれどよく表現されていた。
全般にキャスティングはなかなかいい。
(☆☆☆★)
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映画『ラン・オールナイト』 - シネマトゥデイ