prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「喜劇 にっぽんのお婆あちゃん」

2012年12月22日 | 映画
1962年1月3日公開というから、もう半世紀前。
出演者の撮影年の実年齢を見てみると、北林谷栄50、ミヤコ蝶々41、飯田蝶子64、浦辺粂子59、原泉56、村瀬幸子56、岸輝子56、東山千栄子71、斎藤達雄59、渡辺篤63、織田政雄53といった調子で、タイトルには「お婆あちゃん」とあるが、メイクと演技で老けて見せているけれど、70過ぎているのは東山千栄子だけ。今の感覚だと年寄りではない。
しかし昔の人はそれほどの年でなくても老成していたなあとも思う。

ほとんどの出演者が亡くなっていて、生きているのは当時20代の十朱幸代とかちょい役の市原悦子くらい。

「ババア、ババア言うな、てめえらだってジジイになるんだ」というセリフがあるが、ここで老人に邪慳にしている若者も今では確実に70過ぎている。無常だなあ。

先日映画館が消滅した浅草六区ロケあり。名画座料金が50円均一!
渥美清が警官役で出演して「喜劇」らしさを出そうとしているが、ほとんど今に通じる本質的に重い問題ばかり。というより、半世紀すべて先送りしてきた結果が今ということになる。

木村功がセールスマンで登場、お肌にいいという製品を売りこむが、直にセールストークを並べるのがテレビ通販になっただけで、言ってる中身は一緒なのですな。若いのにあっさり交通事故で死んでしまうのが、死は若い者にも無縁ではないのをまざまざとつきつけて粛然とさせられる。

中尾駿一郎の白黒撮影が秀逸。カラーで老人を撮るとどうしても血色悪くなる、というより血色良すぎると年寄りに見えにくいが、白黒だと皺深いのが陰影になるし、相当に濃い老けのメイクでもパスする。

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12月21日(金)のつぶやき

2012年12月22日 | Weblog

NHKにテレ東の大江麻理子アナが出ていた…。


1999年7の月に本気で騒いだ日本人いたっけ。


クリスマスと年の瀬がほぼ重なっているのは、冬至に合わせたからとも言います。これから日が長くなる一方だから、というわけで。さらに忠臣蔵の討ち入りも一種の再生劇と読んだのが先日亡くなった丸谷才一。


【本棚登録】『殉愛: 原節子と小津安二郎』西村 雄一郎 booklog.jp/item/1/4103039…


どうしてもツイッターマークのTがヒに見えてしまう。


「表に出れば潰れる」のが人事。


加藤紘一、落選してたのね。知らなかった。ひどい扱いだな。