prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム」

2012年03月28日 | 映画
現代にリンクさせようとしてか、テロリストによる(と思わせる)爆破シーンが多いが、まるっきりウケなかったフランス映画の「ルパン」(三世じゃないよ)もやたらと爆発シーンが多かった。
ホームズやルパンが活躍した時期っていうのは、帝国主義が飽和状態になってさまざまな軋轢が生まれ一触即発になっていく時期だったのがわかる。結果、原作のうち「最後のあいさつ」が発表された時(1917)には、第一次大戦が起こってしまっている。
戦争はなくならないとモリアーティがうそぶくが、嫌なことだが説得力がある。

ライヘンバッハの滝にモリアーティとともに転落して亡くなる(ように見える)というのは「最後の事件」を踏襲しているけれど、映画中のホームズの(ニセの)葬儀での没年は1891年になっているが、「最後の事件」が発表されたのは1893年。なんでズレてるんでしょう。
なお、ホームズが本格的に復活する「空家事件」は1903年の発表。10年も間が空いているのですが、映画にさらに続編ができるとしてそう間は空かないでしょう。

エンドタイトルを見るとロバート・ダウニーjrの鳥の巣みたいなぼさぼさの髪型を二人がかりで作っているのがわかる。無精ひげもずっと長さ変わらないし、撮影期間中どう手入れしたのでしょう。

3Dではないが、爆発シーンでスローモーションになると3D的な空間感覚になる。
ジプシーのことをちゃんとジプシーと呼んでます。ロマではなく。

ホームズはもともと変人だけれど、ここでは変人を通り越してほとんど変態かと思わせる。兄のマイクロフトまで全裸でうろうろしたりしていて、いくらなんでも趣味悪し。ホームズが女装までするのはBL風のテイストを加えたかったのか。
ジュード・ロウの方が柄としてはホームズに近い気もする。

モリアーティにカリスマ性が薄いが、もとより「犯罪界のナポレオン」と言われるほどの大物感を実感をこめて描いた映画・テレビってあったかなと思う。もともとドイルがかなり強引にシリーズを終わらせるために唐突に出したキャラクターなので、結構描くの難しいのです。
ローレンス・オリヴィエがモリアーティを演じたことあって彼ならカリスマを出せたと思うが、しおたれた爺さんにするという逆手を使っていたし。
(☆☆☆)

シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム - goo 映画

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3月27日(火)のつぶやき

2012年03月28日 | Weblog
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ニッポン異国紀行―在日外国人のカネ・性愛・死 (NHK出版新書 368)
石井光太・著
NHK出版