画面の暗さといいほとんど限られた空間に終始する作りといい、製作費が前作に比べて低減したのがもろに出てます。一作目だって金かかっている割に変にちゃちなところあったけれど、これは製作費700万ドル。一作目は1億ドルだから、100分の7です(笑)。
今回は小さなバグが人間に寄生して操るハインライン(一作目の原作者)の「人形つかい」的趣向が加わる。
クライマックスでヒロイックな情緒が盛り上がったところで、一転してそれに水をかけるように連合国がそれをプロパガンダに利用するあたりの皮肉がキツい(副題はHero of the Federation 連邦の英雄です)。
このあとに「お国のために死ね」なんて堂々と言われるのに出産直後の母親が嫌悪感を見せてまた微妙にひっくりかえすわけです。
監督は一作目で特殊効果を担当したフィル・ティペット。
エド・ローター(1940年生)が出ているのにあれと思う。主に’70年代に「ロンゲスト・ヤード」の看守長役などで強い印象を残したバイプレーヤーだけれど、当時からハゲていたので顔の輪郭が変わらない。最近では「アーティスト」にも出ているらしい。
(☆☆★★★)