prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「ふたたび swing me again」

2010年12月25日 | 映画
ハンセン病で施設に強制収容されてジャズ・ミュージシャンとしての将来を閉ざされた老人(財津一郎)が、昔のバンド仲間を巡って再びライブを行う。
ハンセン病にまるで偏見のない、あっけらかんとした孫の青年と施設で働く在日女性を軸にロードムービー風に話をまわし音楽を前面に出して、不必要に重くしない作り。

クライマックスの仲間が集まってくるところを省略してぽんと演奏シーンに入る呼吸がいい。歳をくったキャストの方が若い時のよりバンドマンらしい。
バンドのうちピアノ担当はすでに亡くなっているはずだが、誰か女の人が座っているのが見えたぞ。誰ですか。メンバーが集まる時も入らないし。幽霊になってもどってきたにしてはアクセントが効いてないし。見間違えかな。

その後の教会のシーンは、蛇足気味。それまで出てこない教会がいきなり出てくるのはおかしいし、心臓が悪くて控え室から動けないのを、ムリに動かした観。いまわの際に死んだ恋人の幻影なり霊魂なりが訪ねてきてくれるのではいけないのか。
(☆☆☆★)


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