prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「ロビン・フッド」

2010年12月23日 | 映画
夫の死を知らされたケイト・ウィンスレットがなんでもない顔して先導して歩いているところで、一瞬ぐらっと来るあたりの芝居が細かい。マックス・フォン・シドーの目が見えなくなっているのをわからせるまでの、さりげなく矯めを聞かせた芝居も細かい。このランクの役者だったら、言われなくてもそれくらいできて当たり前でしょうけどね。

クライマックスの上陸作戦は「プライベート・ライアン」ばり。特に矢が水中を貫いて海に沈んでいる兵に当たるあたり。
画面がパラパラした感じになる効果(名前、何というのか)は、もともと毎秒24コマのフィルムの一コマの間に二回以上シャッターを切るようにして生まれたものだが、これを見た日劇3はフィルムではなくデジタル上映。何だか変な感じ。

脚本が「LAコンフィデンシャル」や「ミスティック・リバー」などのブライアン・ヘルゲランド。アウトローの世界とそれを生み出すエスタブリッシュメントの腐敗を併せて描くあたり、なるほどという感じ。
ラッセル・クロウのロビンが子供の時に生乾きの漆喰に残した手形と、大人になってからの手のひらの大きさがあんまり変わらないみたいだったが、気のせいか。
(☆☆☆★★)


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