prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「ヴェニスの商人」

2005年12月08日 | 映画
アル・パチーノ入魂の演技のせいもあるだろうが、どうもシャイロックの方に気持ちがいってしまって、結末のつけ方がキリスト教徒側に都合よすぎるのがなんだか不満。もともとそういう話なのには違いないが。
シャイロックが差別される怒りと不当性を訴える場面が迫力満点で、こっちの方がクライマックスに見える。ラスト、ユダヤ人たちからも追放されて佇む姿に同情してしまう。

シェイクスピア好みの美人の男装シーンが映画だと冗談みたいに見えるが、その割に喜劇的ではない。もっと笑える作りになっていところだと思うのだが、監督はマジメ体質みたい。
ヴェニスのロケ撮影が魅力的。
(☆☆☆★)



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