prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「CUBE ZERO」

2005年12月07日 | 映画
「2」を見た時、「CUBE」は1回性のアイデアで2度以上は効かないなあと思ったが、やはりそう。1作目はなぜキューブに閉じ込められたのか、閉じ込められた連中の素性は何なのか、キューブの外はどうなっているのか、というのを全部伏せたからボロが出ないで済んだが、「2」で外を出してしまったら、設定の具体性のなさが暴露されてしまった。

今回はキューブの外で中を監視する連中を出したはいいが、結局彼らも「上」から命令で動いているというありきたりの展開で、「未来世紀ブラジル」ばりの天井まであるキャビネットに詰まった書類だのを見せてせいぜいカンリシャカイの恐怖を煽っているが、思わせぶりばかりが目立って、なんでそうなるのかさっぱりわからない。
頭の中に埋め込まれたチップが起動して死んだ兵士が甦ったので、どんな暴れ方を見せるかと期待したら女に金玉を蹴られて動けなくなるのだから情けない。

あと見せ場とすると最近珍しい本格的な特殊メイクによるスプラッタ描写くらい。
部分的に「攻殻機動隊」みたいなカットが見られるのがちょっと興味深かった。
(☆☆★★)



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