prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「バイオハザード2 アポカリプス」

2004年10月15日 | 映画
アクション・シーンがやたら細かくカットを割って効果音をアップする演出で、かえって動きを見えにくくなっている。どこにどう行けばどこに着くのか、という地理関係もわからない。
ゾンビは頭を撃たなくてはやっつけられないとわかっているはずなのに、やたら胴体にムダ弾を撃ち込んでいる。ゾンビが頭を銃弾で吹き飛ばされるお馴染みの場面が少ない。レーティングが高くなってマーケットが狭くなるのを恐れてか。

ストーリーのひねりは結構面白くなりそうなのだが、上映時間の間ノセるより、続編に興味をつなぐのに使っているみたい。

こういった細かいところを押さえない演出はアトラクション・ムービーでは毎度のことで、いちいち書くのも面倒なのだが、ノリを良くしていそうで実際は悪くしている。ゾンビがいきなり出てくる繰り返しなど、あまりにワンパターン。
ミラ・ジョヴォビッチの奮闘ぶりを見ている分には飽きないが。
(☆☆☆)


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「トロイのヘレン」

2004年10月15日 | 映画
「トロイ」と比べるとロマンス中心の作りで、主演の絶世の美女ヘレン役を宣伝も兼ねてそれこそ世界中まわって探したというが、今の目で見るとロッサナ・ポデスタは美人には違いないけれど絶世という感じではないね。パリスのジャック・セルナスの方はいささか魅力なし。
トロイがギリシャ軍が残していった木馬をわざわざ城内に引き込むのはどうしてもバカに見えるし、これはトロイ側から描いているからなお困る。あと戦争の原因になったヘレンがのうのうと生き残ってギリシャに帰るところもひっかかる。
本物の群集を使っている群集シーンは動きにバラつきがある分ボリュームがあるのは、まだ今のCGでは追いつかない。
音楽のマックス・スタイナーが、タイトルで名前が監督のロバート・ワイズの直前に出る扱いなのは異例。
(☆☆☆)


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