prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「片腕カンフー対空とぶギロチン」

2004年10月11日 | 映画
WOWOWの解説書だと「キル・ビル」の元ネタの一つとあったが、ホントかねえ。白い鬚と長い眉のメイクの爺さんが出てくる以外それらしいところはない。あれは香港映画のルーティンだし。
タランティーノは結構いーかげんな発言するから眉に唾しておかないと。
(後註・kossyさんの御教示によると、gogo夕張が操るヨーヨーの元ネタが空飛ぶギロチンということらしい)

ギロチンっていうけれど(英語題でもguillotineと出る)外と中にぎざぎざの刃がついた帽子みたいで、首をはねるというよりもぎとる感じ。
ジミー・ウォングは一応ヒーロー役なのだが、大勢の弟子を使って敵を火攻めにしたりブービートラップを仕掛けたりと、やってることがかなり卑怯。
悪役が独りで、ヒーローが道場を開いている(それで目立ちたくないと意味不明の発言をしている)というのは、逆みたい。

格闘技オリンピックみたいな大会が開催されるのは、考える事はいつでもどこでも似たようなものと思わせる。だけどヨガが格闘技か? 腕がにゅうっと倍ほどにも伸びるのには笑った。
カンフーシーンは多い割に動きがトロい。
“気”を充実させれば空の竹籠の縁に乗ってもひしゃげもしなければひっくり返りもしないというのは、雁屋哲原作の「男大空」にもあった。共通の元ネタがあるのだろうか。
(☆☆☆)


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「ざわざわ下北沢」

2004年10月11日 | 映画
筋らしい筋もなければ、登場人物のキャラクターもこれといって目立たず、もっぱら空気感を捕らえるのに腐心しているような作り。時々気持ちよくなるが、概してかったるい。
バキュームカーが汲み取りに来ていた頃の下北沢(それほど昔ではない)を知っているが、若者の街になったようで実は案外変わっていない。
(☆☆★★★)


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