prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「アリスの恋」

2004年10月20日 | 映画
「タクシー・ドライバー」を出す前の寄り道と見なされがちな作品だが、ハーヴェイ・カイテルの神経症的暴力男がいかにものスコセッシ調。ヒロインの息子がつまらないジョークを何度も何度も聞かせるちょっとユーモアを通り越した鬱陶しさも。
後半の舞台になるレストランの客が全員びっちり芝居している。
アリスが求愛を受けるか受けないかというクライマックスで、注文のメニューを担いで身動きとれない格好でやらせるという芝居の組み立ての工夫。
ジョディ・フォスターが、まるで男の子みたい。
(☆☆☆★)


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