prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「天国の本屋~恋火」

2004年06月11日 | 映画
まったく予備知識なしに見たもので、竹内結子が2役をやっていると知らず、筋をつかむまでやたら骨が折れた。知っていて見ても分かりにくいと思う。髪型やメイクくらいもっとメリハリつけて変えてよ(演技は、って?)。

いきなり草原の中の一本道をオート三輪が走っていて、変わった車だな、車線をまたいで走ってはいけないなと思っていると、玉山鉄二が洋館の屋根裏部屋みたいな所で起きる場面にとぶ。事故でも起こしたのかと思った。あの道が天国につながる道だとわかったのは、半分くらい過ぎてからだ。あと、先輩が天国から帰るところでも車線をまたいで走っているので、そういうルールかと思うと、玉山が帰るところではちゃんと左車線で走っている。どうなってるの。

ただでさえ人は死んでから天国で100歳まで過ごして生まれかわるとか、主人公が天国でバイトするとか、なんで設定がそうなっているのかいちいち考えなくてはならなくて、情感に浸るどころの騒ぎではなかった。
この監督の作品とすると音楽と生死のあわいを扱ったという点で「月とキャベツ」に近い性格だけれど、あれは登場人物が二人だけだった。ちょっと凝った作りになるとこうまでわかりにくくなるっていうのは、モンダイ。
(☆☆★)