未だに、
カセットテープを使っているが、
30年ものは時折、切れることがあり
そのたびごとに分解しては
修復している。
この作業はしょっちゅう
やっているので
手馴れたものである。
千本以上あるテープには
いずれも貴重な音源が
入っているので、
一々CDにコピーするわけにもいかず
そのまま保管している。
20年前に
大学院の後輩のS君から
もらった色紙が、カビがはえて
茶色い沁みが出てきたので、
修正ホワイトで全部塗りつぶした。
本当は胡粉を筆で
塗るつもりだったが、
ホワイトテープの方が
楽だったので、多少みっともないが
これも作品の趣向だと思うことにした。
この機会に、
長らく解読できなかった
文言をネットで検索してみたら、
「宿雨松篁色
新晴燕雀聲」
という中国の漢詩の一部だと判った。
「降り続く雨の日は松や竹にみどりの色を添え、
晴れた日和には燕や雀はかしましく鳴く」
という意味らしい。
落款も「春三書」「春三印」と解読できた。
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