WALKER’S 

歩く男の日日

今年初めての宿 (9)

2016-06-20 | 16年四国の旅


 久万高原の八丁坂です。今更ながら空が青い。この日の暑さは本当にこたえました。八丁坂は前期に予約を入れたらラグビー大会で満室、この先いつ泊まれるだろうと思っていたら、やり直しですぐ泊まることができてしまいました。
 評判は聞いていたし、八十八歩記でもきっちり紹介されていたのを見たけれど、想像以上にいい宿でした。部屋にトイレと洗面があるのがなんといっても大きいし、そのトイレはもちろんウォシュレット、部屋にトイレがある八十窪と笛ヶ滝はウォシュレットではありません。シーパMAKOTOは付いています。もちろん鍵もあるし、食事も最高といってもいいくらいだったし。
 ぼくは昨年まで泊まった宿のなかで笛ヶ滝は5番目に好きな宿といってきました。おそらく、笛ヶ滝と八丁坂の両方の宿に泊まった人の10人に8人までは八丁坂の方がいいというでしょう、客観的に見ればそれが普通、でもぼくはやっぱり笛ヶ滝の方が好き。笛ヶ滝は部屋にお風呂があってユニットバスだけどトイレは別で洗い場が十分の広さ、お湯は自分で入れるけれど好きなだけ自由に入っていられるというのは、ぼくにとってはポイントが高い。かといってトイレが横にあるのは大嫌いだからビジネスホテルなどは論外。おにぎりもお接待でつけてくれるし、キャンディやチョコも食堂に山盛りで置いてくれているし、本当にお接待の宿だとぴいのがすぐ判ったし、絶対戻ってきたいと心底思わせてくれました。

 トンカツの出る宿は吉野、松本屋、松屋、とあったけれど正直ここのが一番美味い、食べていて笑みがこぼれるくらい本当においしかった。それに加えてうどん鍋、うどんすきではなくてあくまでうどんだけなのですが、これも手を叩きたくなるくらいおいしかった。本当ならもっと早い段階で登場していてもいい宿なのですが、まあいろいろな要素、雰囲気もありますからね。でも、特に女性には四国でベスト5の宿だと強く勧めることにはしています。
 2食付き6800円、笛ヶ滝は6500円です。

 朝食もバラエティ豊か、網の上はじゃこてんです。

 大洲のときわ旅館に泊まると、次は来楽苦までが25km(来楽苦が休業の時は突合まで歩いて小田のふじや旅館に送迎をお願いする)、次が笛ヶ滝まで22km、次が八丁坂まで18km、そしてその次が長珍屋まで。かなりゆっくりな歩きの人でも無理のないプランだと思います。ベスト5の宿に続けて泊まれるのだからいうことありません。
 小田のふじやが送迎してくれるというのは、今回もらったパンフレットにたまたま出ていました。ふじやの評判は聞いたことはありませんが、少なくとも突合の宿のような悲惨な目に遭うことはないでしょう。今回の旅では、突合の宿に泊まったという人二人に会いました。先達の山口さんは知っていながらどれほどのものかあえて泊まりにいったそうです。叶崎で同宿だった10回目のベテランさんは3回も泊まったそうです。最初に泊まった14年前は先代の女将がいて食事も普通でそんなに悪い感じはしなかった、代が変わってだんだんおかしくなった。3回目に泊まったときは同宿の女性はお風呂に入ることができなかった、それほどひどい状態で、もう泊まるのは止めにしたということでした。入るのを拒否したくなるようなお風呂、しかも1日中歩いて汗まみれになっているはずなのに、そういうお宿だということです。ふじやは普通にお風呂には入れるでしょうから送迎をお願いすることにしましょう。小田の方まで行かなくてもいいから遠回りにもなりません。


今年初めての宿 (8)

2016-06-20 | 16年四国の旅


 今まで10回もこの前を通っておきながら1度も泊まることのなかった松屋旅館(四国中央市、伊予土居駅の近く)ですが、今年は2回もお世話になってしまいました。とてもきっちりしっかりした旅館らしい旅館です。四国では民宿に泊まることの方が多いけれど、旅館のなかでは一番きっちりしていて気持ちがいい。しかもこれだけの旅館で2食付き6500円のままというのも、今や少数派と言えるでしょう。この近くにあるつたの屋は7300円、こちらの評判も悪くないと思いますが、値段を見るとどうしても松屋をお薦めすることになってしまいます。
 ビジネス旅館こまつから31km、民宿岡田まで31kmだからこの宿に泊まるお遍路さんは圧倒的に多いと思っていたのですが、実際に泊まって同宿の人や、延命寺で出会った人たちの話を聞くと、そんなに大多数でもないようです。岡田で同宿になった落合さんも伊藤さんも、女性も、もう一人の男性も、みんな伊予三島の宿に泊まっていました。松屋で同宿だったご夫婦も伊予三島まで電車に乗って歩いたのは20km、逆打ちの山口さんを除いて6人とも20kmの歩きでした。小松で同宿だった男性は白地荘だったのですが、やはり三島からでした。小松からMISORA、伊予三島、民宿岡田という人が、この日に限っては多数派なのでした。電車が並行して走っているから部分的に使う人も少なくないようです。

 これは前期の時の夕食、後期はまた全く違うメニューでトンカツは出ませんでした。前期の時は同宿が10人以上いてあまりお話はできなかったのですが、後期の時は愛知県の谷澤さんと二人でしっかりたっぷりお話しできてとても満足でした。

 安心しておすすめできるいい旅館、何の問題もありません。