WALKER’S 

歩く男の日日

今年初めての宿 (15)

2016-06-24 | 16年四国の旅


 須崎市浦ノ内のみっちゃん民宿から11km、⑰須崎のヘンロ小屋を発つ、赤札のベテラン、横浜から来られた高橋さんです。回数からいえば岡田で同宿だった先達山口さんの18回が、ぼくの出会った最高の人ですが。彼ほどいろんな所を歩いている人は初めてでした。関東の人だから当然、秩父34観音は歩いているし、板東33観音も一部交通機関は使ったけれど大体歩いている。西国33観音は車で全部巡ったし、熊野古道は伊勢路から中辺路、大辺路など一部を除いてほとんど踏破、高野七口も全部歩いている。それぞれの様子を聞けて本当に刺激を受けました。それだけ歩いた彼が言うのは、歩くのならやっぱり四国しかない、四国ほど魅力のあるところはほかにはない。逆打ちで土佐の方へ向かいました、今日は土佐までだから楽な日、といっても35kmはある、彼も1日に40km歩く人なのでした。

 須崎のヘンロ小屋から11km、安和駅までやってきました。ホームの目の前がご覧のような海岸です。この日は安和から窪川まで25kmも電車で飛んでしまいました。お気に入りの内田屋に泊まるためでしたが、内田屋は廃業になっていたのでその8km先まで歩くことになってしまいました。

 49km、7時間52分歩いて、16時50分、黒潮町、有井川駅の近くにある民宿たかはまに到着しました。
 37番岩本寺から30km前後の所にはいろいろ宿があって初めての人はちょっと迷うかもしれません。以前は31kmの所にある宿が評判が良くてぼくもおすすめ宿に入れていたけれど、代替わりしてかなりひどい宿になってしまいました。問題のある宿20軒の中に見事に入ってしまいました。32km歩ける人なら道の駅ビオスおおがたまで歩いて、土佐ユートピアカントリークラブに迎えに来てもらうのがなんといってもベスト、2食付き5400円だからいうことありません。コストパフォーマンスを考えれば四国でベスト5には楽に入ってしまうかもしれません。ぼくは今回はとてもそこまで歩けないので、この宿にしました。佐藤さんもかなりいいと言っていたし、ずいぶん前に八十窪で同宿だった女性が、ゴールデンウィークでどこにかけても断られて、この宿だけが布団部屋みたいな所でよければ、と救ってくれたそうです。そういう宿が悪いわけはないと安心して予約を入れました。1kmほど先にある海坊主もかなりいいと三好旅館で同宿になった宍戸君が言っていました。

 海老フライは残念ながら温かくなかった、でもカツオの刺身は、さすが刺身で出すだけあって、今年食べたカツオの中では一番美味しかった。本当に新しくて活きのいいカツオはタタキなんかにしない、刺身で食うもんだと地元の人は言うようです。
 同宿は仙台から来たご夫婦と女性の3人、遍路宿情報が2枚しかないので、1枚は女性に渡して、ご夫婦は明後日の宿が同じロッジカメリアだというのでその時までにコピーをしてきますと約束しました。奥さんの方は一昨日泊まった久礼の宿がすごく気に入らなくて愚痴ばっかり言っています。久礼の宿は2軒ともちょっと問題ありなのですよ、と今更ながらのことを教えます。料理はすごくいいんだけど応対の方がひどい、お遍路は料理よりも最初の応対が大きいですからね。昨日はこぶしの里(佐賀温泉)で今日は四万十川の近くまで歩いて車で迎えに来てもらったそうです。もちろん明日はそこまで送ってもらう。やっぱりいい宿、

 2食付き6500円、ご主人の出迎えもいい感じだったし、何の不満もありません。納得のおすすめ宿です。